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“粋”なもの作りが冴える! SOPHNET.(ソフネット)の洗える「サマーウールニットTシャツ」のリピートが絶えないワケ

2025.06.24
“日常着”という言葉に新たな価値を与えたSOPHNET.。ストリートとモードを横断するデザインに、テクノロジーやアートの視点を融合させながら進化を続けている。
暑い季節にも心地よく着られる洗える「サマーウールTシャツ」は、汗ばむ日々でも快適な着用感をキープできるゆえ、同ブランドの代表アイテムとして、多くのリピーターを生んできた。
さらに、上質な素材感や家庭で洗える手軽さなど、現代的な機能が揃っていることも人気の理由だ。
今回はSOPHNET.の歩みとともに、このTシャツの魅力について、プレスの松澤信寿さんに話を聞いた。

PROFILE

松澤 信寿(まつざわ のぶひさ)

SOPH.プレス

定期的にリリースされているロングセラー

SOPHNET.は1998年に設立されたSOPH.を前身に持つブランドだ。時代性を反映させた“洗練された日常着”というコンセプトは、現在もSOPH.の中核を担う存在として位置づけられている。
SOPHNET.以外にも、藤原ヒロシさんとともに始動した実験的レーベル「uniform experiment(ユニフォーム エクスペリメント)」や、架空のフットボールチームを取り巻くすべての人々をイメージしたアパレルラインの「F.C.Real Bristol(F.C.R.B.)」など、さまざまな視点からファッションの可能性を広げてきた。
なかでもSOPHNET.は、テック素材やアウトドアスペックといった機能的要素を積極的に取り入れながら、ファッションをめぐる価値観のアップデートを続けている。
2010年代以降は、近年注目されている“アートとファッションの融合”という新たな文脈にもいち早く着目している。
現代美術家の宮島達男さん、英国アート界の巨匠であるジュリアン・オピー氏など、世界的なクリエイターとのコラボレーションを通じて、SOPHNET.は独自のコレクションを発表し、ファッションブランドとして進化を遂げている。
今年でブランド誕生から27年。SOPHNET.は、テクノロジーと文化、実用性と美意識のバランスをうまく保ちながら、“洗練された日常着”というコンセプトを今なお更新し続けている。
中でもサマーウールTシャツは、コンスタントにリリースしている、ブランドの人気アイテムのひとつとなっている。
「このTシャツは毎シーズン展開しているわけではありませんが、発売するたびに完売が出るほどの反響があります。
とくに一度購入された方の再購入率が高く、何色かを買い足される方も多いですね。毎回『やっぱり今季もいいね』という声を多くいただいています。リリースを待ち望む常連のようなファンの方も多いです」
「SOPHNET.ウォッシャブルウールショートスリーブ」23,100円(税込)
以前からサマーウールを使ったアイテムを手がけていたこともあり、今回より良いウール素材を中心にリサーチを進めていたという。
そのなかで本アイテムに採用しているサマーウールと出会い、商品開発に至ったという流れだ。
「開発の詳細は残念ながら残っていないものの、ある社内会議の際、『涼しい素材を使って何か作れないか』という意見が出たことが、誕生のきっかけであるといわれています。
細番手の上質なメリノウール100%の糸を使用し、天竺編みで丁寧に仕立てています。表面の滑らかさと、薄手かつきめ細かいコンパクトな表情に仕上げているのが特徴です。
上質なウールシャツですが、Tシャツ感覚で着られることに加え、自宅の洗濯機で洗えることも最大のポイントです」

スケールオフ加工で、着心地&見た目ともにラグジュアリーに

自宅の洗濯機で洗えるという機能性は、「スケール加工」を施しているからだという。この加工こそが本アイテムのキモであるといっても過言ではない。
同加工ではウールの表面にある「スケール(=ウロコ状の表皮)」と呼ばれる繊維のけばを薬品で溶かして取り除き、繊維同士が絡み合って生まれるけばの塊を防いでいます。
左はスケールがある繊維、右はスケールが除去されて滑らかになった繊維を表しています
これによりウール製品でも洗濯による縮みを防ぎ、家庭で洗えるという仕組みになっている。けばが少ない分、肌触りも滑らかで快適な着心地を実現しているというわけだ。
「かなり繊細な素材ですが、洗濯をしても型崩れやシワになることも少なく、なおかつほつれも出にくいのが特徴です。
着用頻度や洗いにかける回数にもよりますが、ネットに入れて洗濯機で洗えば数シーズンは継続して着られます。
弊社スタッフの中でも愛用者が多いアイテムです」
気になるニオイ対策も怠っていないというから驚きだ。もともとウールには汗や皮脂を繊維の内部に閉じ込める性質があり、表面に菌が繁殖しにくいため、生乾きのようなニオイが発生しにくくなっているという。
加えて、スケール構造が汗の成分を吸着し、不快なニオイを防ぐ効果も期待できる。
そのうえ、ウールニットは通気性が高く、乾きやすいのもうれしいポイントだ。とくにSOPHNET.のサマーウールTシャツは、細番手の糸を使った天竺編みによって、より優れた速乾性と清潔感を実現している。
さりげない光沢感が品の良さを強調する
「このTシャツはニット素材ならではのほのかな光沢とやわらかな風合いが特徴です。
一枚で着ても上品な雰囲気があり、ほどよくラグジュアリーな印象を演出してくれるのも、本アイテムならではの魅力といえます」
ブランドが掲げる“洗練された日常着”というテーマのもと、デザインは至ってシンプルになっている。
「余計なものをそぎ落とし、シンプルかつモダンなデザインを追求しています。シルエットは適度なゆとりがあり、リラックス感のある着心地になっています。ミニマルなスタイリングに合わせると、洗練された印象を与えてくれます」
今季はブランドのネームラベルなどをつけない匿名性の高いデザインに仕上がっている分、汎用性も高くなっている。
このようにブランドのロゴデザインをセールスポイントとしないシンプルなデザインこそが、機能や着心地に対する自信の表れでもあると考えられるだろう。
同素材のロングスリーブバージョンもあり。25,300円(税込)
購入層は30〜40代後半の男性が多いとされている。創業以来、ブランドをフォローし続ける目の肥えた大人の男性たちがメインだという。
またオン&オフなどシーンに関係なく着られるだけに、まとめ買いする人も少なくないようだ。
大きめに取ったリブもポイント
「今シーズンのカラバリはライトグレー、ライトブルー、ネイビー、イエロー、ブラックの5色展開です。素材の良さだけでなく、一枚でも主役として着られるようにリブ仕様に仕上げているところも魅力です」
そんなSOPHNET.が改めて大切にしようとしているのが、“粋”という日本らしい美意識だ。
松澤さんは、今後は「“粋(いき)な”服作り」を展開していきたいと語る。というのも、“SOPHNET.”の由来となっている“sophisticated”には、「洗練された」「あか抜けた」という意味合いがあり、それが転じて「粋な」というニュアンスにつながっているとのことだ。
「我々が手がけるコレクションを通じ、より洗練されたファッションや“粋”なライフスタイルに良い影響を与えることで、少しでもその人の人生が豊かになる、そんなブランドを目指してこれからも邁進していきたいと考えています」
デザイン&テクノロジーともに多様化が進む昨今のファッション業界において、SOPHNET.は伝統的な日本人のダンディズムである“粋”を大切にしながら、これからもファッションとテクノロジーを駆使した高機能アイテムを発信し続けるのだ。

Text by Kei Osawa

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