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未来の買い物をいま体験する Apple Vision Proが可能にした「Spatial Commerce」開発の舞台裏【前編】

PROFILE
IT系メガベンチャーにてゲーム関連の映像制作や3DCG分野の業務に従事したあと、2020年に株式会社ZOZOテクノロジーズ(現:株式会社ZOZO NEXT)に入社。2023年5月より現職。XR/AI部にて主にデジタルファッション領域のプロジェクトを推進。
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ソフトウェアエンジニア。2022年に入社し、XRプロジェクトに従事。当プロジェクトでは、動画配信とリモートコントロールを活用したカスタマーサービス機能の開発、UX開発を担当。以前はウェブフロントエンドとiOSアプリの開発に従事。
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株式会社ZOZOにて、iOS領域に専門性をもつテックリードとしてZOZOTOWN iOSアプリの開発をリード。その後株式会社ZOZO NEXTのSkeuomorphic Engineeringチームにて、現実の質感をソフトウェア領域に持ち込むことを目指しつつ、visionOSアプリの開発に従事。
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アパレルブランドにて企画やパタンナーを経験後、2020年に株式会社ZOZOテクノロジーズ(現:株式会社ZOZO NEXT)に入社。XR/AI部にてデジタルファッションやXR領域を扱うプロジェクトのPMや3Dデータ制作を担当。
きっかけは前回の成功体験。さらなる体験拡張へ

まず、今回のプロジェクトが始動した経緯について教えてください。
玉村 この取り組みの第一弾は、2024年6月に始動しました。同年11月にはファッションブランドのANREALAGEとともに、未来のショッピング体験としてVision Proアプリを開発し、一般のお客様向けに、同ブランドの新作コレクションの受注イベントという形で体験していただきました。そこで得られたポジティブな反応を通じて、Spatial Commerce(空間コマース)という領域に新たな可能性を見いだすことができました。具体的にはどのような体験が拡張されたのでしょうか。
玉村 今回はユーザーがより能動的に操作ができる「スタイリング機能」を追加しました。コラボレーションした「meanswhile」の25A/Wアイテムを使い、ユーザー自身が自由にコーディネートを作れる機能です。これにより、個々の商品を吟味するだけでなく、全体のコーディネートを試しながら購入を検討できるという利便性と、自分で作るという創作的な楽しみが加わったと考えています。
前例なき、開発現場のリアルな挑戦

企画内容を最初に聞いた時、開発者としてはどのように感じましたか。
Pablo 大変ですが、乗り越える価値のある挑戦だと思いました。スタッフがiPadを使ってVision Proをリモート操作するというアイデアは、企画の初期段階で聞いていましたが、最初の印象は「Vision Proでそんなことはやったことがない!」でした。長年のエンジニア経験のなかでも類似のプロジェクトはなかったので、未知の要素が非常に多いと感じました。最も困難だった技術的課題はどの部分でしたか。
Pablo 私が担当したiPadとVision Proの連携、まさにiPadの操作をVision Proに反映させる部分が最も困難でした。適切な技術の検証・選定から始まり、Apple社が提供するエンタープライズAPIとその拡張機能の使い方を理解する過程では、度重なる検証が必要で本当に大変でした。3D空間特有の壁、試行錯誤で探る最適なバランス

Vision Pro内の機能開発を主に担当された伴さんはいかがでしたか。
伴 今回、一つ一つが明確な課題というよりは、3D開発における、より本質的な課題に直面しました。それは、3DオブジェクトをMacの画面上で設計し、Vision Proで表示できると分かっていても、実際に実機で見てみると想像と違う、ということが頻繁に起きる点です。過去のプロジェクトで培った知見が活かされた場面はありましたか。
伴 以前、個人的な実験や「Ambient Weaving Ⅱ」のVision Proアプリをリリースしたプロジェクトでテキスタイルのシミュレーションなどを内部的にテスト実装した経験が役立ちました。そのおかげで、パフォーマンスを維持しながら色やテクスチャを変化させるあたりの実装の勘所が分かっており、素早く適用できたと思います。
ユーザー体験を最大化するために、実装で工夫したことは何でしょう。
伴 特定の機能というよりは、全体的なバランス感を整えることをかなり意識しました。例えば、ユーザーがVision Proを装着してからアプリの体験に至るまで、シーンの切り替わるアニメーションの速度や動きが心地よいと感じられるように、実際に何度も体験しながら調整しました。単なるアプリを超え、MRとVRを繋ぐ一貫した体験設計

このアプリは、他のデバイスのアプリと何が決定的に違うのでしょうか。
伴 一つのアプリのなかで、現実空間に情報を重ねるMR(複合現実)の状態から、だんだんとVR(仮想現実)への没入度を高めてショッピング体験ができる。この一連の流れを一気通貫で提供できる点は、やはりVision Proだからこそ実現できたことだと考えています。前回は完全にバーチャルな空間でしたが、今回はMRとVR両方の体験が含まれており、デバイスの特性を最大限に活かせているのではないでしょうか。このプロジェクトを通じて、Spatial Commerceにどのような可能性を感じていますか。
Pablo このアプリ体験が、スタッフとお客様の双方にとって有益なものになることを願っています。今回の接客機能によって、ブランドの表現力も向上することを期待しています。そして将来的には、この機能が改善・導入されていくことで小売業界が抱える人手不足の問題に対しても、業界全体の負担軽減に貢献できるかもしれません。最後に、開発者として今後挑戦してみたい技術やテーマを教えてください。

<イベント概要>
ZOZO NEXT "THE SPATIAL STORE" Experience the Future of Shopping with meanswhile
期間 :2025年7月25日(金)~30日(水)
-7月25日(金) 13:00~20:00(19:00最終受付)
-7月26日(土)~7月29日(火) 11:00~20:00(19:00最終受付)
-7月30日(水) 11:00~17:00(16:00最終受付)
場所 :( tefu )lounge shimokitazawa(〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-21-22)
申し込みページURL :https://zozonext.com/project/the-spatial-store

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