株式会社アダストリアは、1953年に紳士服小売店として創業し、グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどグループで30を超えるブランドを国内外で約1400店舗展開するカジュアルファッション専門店チェーンだ。「Play fashion!」をミッションに掲げ、
「ファッションのワクワクを、未来まで。」というCSRポリシーのもとで多岐にわたるサステナブル施策にも取り組んでいる。
「環境を守る」「人を輝かせる」「地域と成長する」を重点テーマに、未来に繋がるものづくり、環境への配慮と営業活動の両立、ファッションロスのない未来、自分らしくファッションを楽しめる社会、多彩な個性を伸ばし成長する組織、ファッションを通じた出店領域の活性化、生産地域の持続可能な発展をビジョンとして策定している同社は、ファッションを通じた、また同社らしいアプローチが取れるよう具体的な施策を決定しているという。
今回は同社のサステナブルな素材開発や取り組み、そしてアパレル業界におけるサーキュラーエコノミーの実現に向けての展望についてお話を伺った。
サステナブルな素材開発
まず、サステナブル素材開発に注目したい。同社では、ファッション業界が抱える衣料品廃棄や生産過程における環境負荷などの様々な社会課題に向き合い、自社の生産機能を活用した独自素材の開発と商品化に力を入れているという。