フェムテック需要は近年ますます高まっており、関連するプロダクトを開発・展開する企業も増えてきている。そんななか、超吸収型サニタリーショーツを展開する株式会社Be-A Japanが、日本最大規模フェムテック・フェムケア専門展「Femtech Tokyo」にて「経血量を測定できる吸水ショーツ」のプロトタイプを初披露した。 これまでも様々な吸水ショーツが販売されているが、経血量を測定できるものは世界初*だという。どのような背景の元で開発された吸水ショーツなのだろうか。同社代表の髙橋くみさんに話を聞いた。
一枚で過ごせる、超吸収型サニタリーショーツ
同社は、「Girls be ambitious. 望めば変わる。人生も、世界も。」をコンセプトに、超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A〈ベア〉」を展開している。多様化する女性の生き方をエンパワーし、サステナブルなものづくりと消費が求められる現代社会への貢 献を目指している。これらのショーツの特徴は、使い捨てのサニタリー用品を併用せず、「これ一枚で過ごせる」ことにこだわって吸水量を担保しているところである。また、すべてのショーツに、1秒間に1兆回振動する電磁波「テラヘルツ波」を放出するテラヘルツ鉱石をパウダー化し、お腹部分に触れる生地へプリント。2枚重ねの生地でおへそまですっぽり覆い、冷えやすいお腹を包み込むぬくもり設計になっているという。
ほかにも、洗いやすいよう本体と吸収体がセパレートなデザインになっており、吸収体には抗菌・防臭素材を使用するなど、吸水量以外の機能面にもこだわっている。
また、Be-A Japanでは企業・自治体等での福利厚生制度の一環として、従業員が製品を優待価格で購入できる制度「Bé-A〈ベア〉 ベネフィット プログラム」を提供。働く女性に吸水ショーツをより身近なアイテムとして活用してもらうことで、女性の労働環境改善およびSDGsへの貢献と推進を図っている。
同社は、「女性のQOLを上げるために何ができるか」を考えるなかで吸収型サニタリーショーツの領域に着目した。髙橋さんによると、「生理だからと言って諦めることのない社会を作っていきたい」という想いのもと生まれたプロダクトだという。
「我々は女性の健康課題をテクノロジーで解決できるものがフェムテックだと考えております。日本のフェムテック市場に関しては主に吸水ショーツが取り上げられることが多い1、2年でしたが、ここからさらに様々な方面に広がることを期待しています」
女性の課題の解決への大きな一歩に
同社は、先日開催されたFemtech Tokyoにて、「経血量を測定できる吸水ショーツ」のプロトタイプを初披露した。経血量を測定できるこの吸水ショーツは、電気を通す糸をショーツに組み込み、電気抵抗値から測定を可能としている。計測値はトランスミッターを通し、スマホのアプリでの確認が可能だ。開発の際はBé-Aの医療アドバイザーである広尾レディース院長の宗田聡医師をはじめ、様々な医療機関やユーザーにヒアリングを行ったという。
このような経血量を測定できる吸水ショーツが生まれた背景について、髙橋さんはこう語る。