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2023.01.05

世界初*、経血量を測定できる吸水ショーツを開発:Bé-A〈ベア〉

フェムテック需要は近年ますます高まっており、関連するプロダクトを開発・展開する企業も増えてきている。そんななか、超吸収型サニタリーショーツを展開する株式会社Be-A Japanが、日本最大規模フェムテック・フェムケア専門展「Femtech Tokyo」にて「経血量を測定できる吸水ショーツ」のプロトタイプを初披露した。
これまでも様々な吸水ショーツが販売されているが、経血量を測定できるものは世界初*だという。どのような背景の元で開発された吸水ショーツなのだろうか。同社代表の髙橋くみさんに話を聞いた。

一枚で過ごせる、超吸収型サニタリーショーツ

同社は、「Girls be ambitious. 望めば変わる。人生も、世界も。」をコンセプトに、超吸収型サニタリーショーツブランド「Bé-A〈ベア〉」を展開している。多様化する女性の生き方をエンパワーし、サステナブルなものづくりと消費が求められる現代社会への貢献を目指している。
Bé-Aが展開するショーツは全部で4種類。3回改良しているメイン商品でもある「ベア シグネチャー ショーツ 03」のほか、吸水量が一番多い、多い日・夜用としても活躍する「ベア ウルトラ ヘビー&ナイト ショーツ」、ジュニアラインの「ベア ペティート シグネチャー ショーツ」、今年6月に発売したスリムな設計の「ベア エアライト  ショーツ」を用意している。
これらのショーツの特徴は、使い捨てのサニタリー用品を併用せず、「これ一枚で過ごせる」ことにこだわって吸水量を担保しているところである。また、すべてのショーツに、1秒間に1兆回振動する電磁波「テラヘルツ波」を放出するテラヘルツ鉱石をパウダー化し、お腹部分に触れる生地へプリント。2枚重ねの生地でおへそまですっぽり覆い、冷えやすいお腹を包み込むぬくもり設計になっているという。
ほかにも、洗いやすいよう本体と吸収体がセパレートなデザインになっており、吸収体には抗菌・防臭素材を使用するなど、吸水量以外の機能面にもこだわっている。
また、Be-A Japanでは企業・自治体等での福利厚生制度の一環として、従業員が製品を優待価格で購入できる制度「Bé-A〈ベア〉 ベネフィット プログラム」を提供。働く女性に吸水ショーツをより身近なアイテムとして活用してもらうことで、女性の労働環境改善およびSDGsへの貢献と推進を図っている。
同社は、「女性のQOLを上げるために何ができるか」を考えるなかで吸収型サニタリーショーツの領域に着目した。髙橋さんによると、「生理だからと言って諦めることのない社会を作っていきたい」という想いのもと生まれたプロダクトだという。
「我々は女性の健康課題をテクノロジーで解決できるものがフェムテックだと考えております。日本のフェムテック市場に関しては主に吸水ショーツが取り上げられることが多い1、2年でしたが、ここからさらに様々な方面に広がることを期待しています」

女性の課題の解決への大きな一歩に 

同社は、先日開催されたFemtech Tokyoにて、「経血量を測定できる吸水ショーツ」のプロトタイプを初披露した。経血量を測定できるこの吸水ショーツは、電気を通す糸をショーツに組み込み、電気抵抗値から測定を可能としている。
計測値はトランスミッターを通し、スマホのアプリでの確認が可能だ。開発の際はBé-Aの医療アドバイザーである広尾レディース院長の宗田聡医師をはじめ、様々な医療機関やユーザーにヒアリングを行ったという。
このような経血量を測定できる吸水ショーツが生まれた背景について、髙橋さんはこう語る。
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#Wearable Device
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