数々の名作ランニングシューズを生み出してきた
ニューバランス。しかし、最近ではウェアも注目されていることをご存じだろうか? 今回はニューバランスのアパレルライン「
MET24」の企画担当者に、どんなコンセプトで生まれたのか、どんなテクノロジーを搭載しているのか、お話を伺ってきた。
人気のボトムスコレクションをアパレルラインへと進化
ニューバランスといえば「M990」や「M1300」「M2002」など、多くの名作を世に送り出してきたスニーカーのイメージが強い。しかしここ数年、スニーカーのみならず、ウェアが破竹の勢いで支持を得ている。それがニューバランスのアパレルライン「MET24(メット トゥエンティフォー)」だ。同ブランドのアパレル商品部 シニアマネージャーの大角 剛史さんは「MET24」が生まれたきっかけをこう語る。「まず、2019年にニューバランスのシューズを美しく見せるボトムスにフォーカスしたコレクションである“WAIST TO TOE(ウエスト トゥ トウ)”が立ち上がり、アパレルラインの認知と支持を得ました。
そこからそのボトムスコレクションに合うジャケットなどを展開していったのですが、世界のニューバランスのストアでも展開できるアパレルラインとしてまとめるべきだということから『MET24』が立ち上がったのです」
また世の情勢的にもスニーカー通勤が推奨されている時期だったため、シューズを含め、そのアパレルラインも瞬く間に人気となっていった。大角さんは続ける。
「『MET24』は“METROPOLITAN 24 HOURS”が正式名称なんですが、その名のとおり、都市生活者のライフスタイルに24時間寄り添う、ということをコンセプトにしています。生活のさまざまなシチュエーションを動きやすく快適に、そして少し品のあるスタイルに彩ってくれるアイテムが揃います」
スポーツブランドらしい機能性はもちろん、街に溶け込む洗練されたデザインは、ニューバランスを体現するアパレルラインとして確固たる地位を築いているのだ。
TAILOREDとACTIVEという個性あるカテゴリー
ここからは「MET24」には、どんなアイテムが展開されているか、どんな機能素材が使われているのかを紹介していきたい。コレクションのカテゴリーに関しても大角さんはこう語ってくれた。「『MET24』のコレクションを象徴するのが“TAILORED(テーラード)”というカテゴリーですね。ここには人気を博した5つのシルエットで展開されるボトムスと、セットアップで着られるジャケットやカーディガンなどを展開しています。
パンツコレクションには、東レインターナショナルと共同企画したエクスクルーシブ素材を使い、色落ちしないデニムもラインナップ。合繊ながらコットンデニムに近いリジッド色を再現しつつ、色落ちしないので白シャツを着ても安心です」
“TAILORED”は「MET24」の根幹をなすカテゴリー。会社にも着ていけるスタイリッシュかつベーシックなセットアップが楽しめるのが特徴だ。さらにもうひとつ「MET24」肝いりのカテゴリーがあると大角さんは続ける。
「もうひとつのカテゴリーは“ACTIVE(アクティブ)”です。こちらも機能素材を使ってデイリーユースのみならず、アクティブシーンで活用できるアイテムがラインナップされています。
ミリタリーインスパイアのディテールワークが特徴です。注目アイテムはハイスペックなシェルパーカージャケット。アウトドアのシェルパーカーっぽいデザインですが、透湿防水などの機能素材を使いつつも、実はミリタリーの要素がふんだんに盛り込まれています」
シンプルで良質なデザインと機能素材を活用したスポーツブランドらしいアプローチは、さすがというべき仕上がりだ。