グローバル規模で、リセール市場は成長を続け、さらなる拡大が見込まれている。特にサステナビリティへの意識やミニマリスト的な生活への関心も高まるなかで、Z世代を中心にリセールの活用が進んでいる。またフリマアプリやオークションサイトの普及と共に、購入時からリセールバリューを意識する一般消費者も増えていることだろう。
しかしながら、中古品は膨大なアイテム数が存在し、一部のブランド品を除いて価値の把握が難しい。そういった課題にアプローチし、リセールバリューの解明を提案するのが株式会社プライスバンクだ。どのようにして、リセール商品の「価値」を算出するのか?今回は、株式会社プライスバンク代表取締役社長・大原健氏にお話を伺った。
画像AIの研究経験をもとに
プライスバンクは、大原氏が画像AIや、中古品査定技術に携わる経験によって生まれた。大原氏は元々、ハーバード大学付属研究所、アメリカ ノースイースタン大学、東京大学在籍時から画像AIを研究しており、2000年前後あたりから、ネットベンチャーの立ち上げに複数参画するなかで、日本のファッション界としては割と早い段階で 業界へのデジタル導入支援なども行っていたという。