グラフィックTシャツを主軸としたアイテム展開で知られてきた「
グラニフ」が今年、25周年を迎えた。
2021年には「デザインTシャツブランド」から「グラフィックライフストアブランド」へのリブランドを実施し、Tシャツに限らず、ファッション雑貨やホーム雑貨など、アパレルだけにとどまらない幅広いアイテムをラインナップ。“グラフィックのある豊かな暮らし”を提案するため、時代の変化に合わせて進化を続けている。
そんな同社のこれまでとこれからを、Tシャツを取り巻く環境の変遷と共に探った。
PROFILE|プロフィール

枝村 亮太(えだむら りょうた)
株式会社グラニフ 執行役員
プロダクト部門トップとして、アパレルや雑貨のオリジナル・ライセンス、デザイン開発、生産管理に関するすべての業務を統括・リードしている。
創業時から変わらない、“主役となるTシャツ”という考え
「グラニフ」のはじまりは、2000年にオープンした下北沢1号店だ。大学でアートを専攻していた3人が、アートを世の中に発信するためにスタート。白いTシャツがキャンバスとして機能するのではないか、という考えのもと、グラフィックをプリントしたTシャツを展開した。
2000年にオープンしたグラニフ下北沢店また、Tシャツをレコードのように“ジャケ買い”してもらう、という構想から、店内をレコードショップのような内装に設計。価格は1枚2500円、2枚セットで4000円と、当時は1枚5000円前後のTシャツが主流だった中で手に取りやすくし、グラフィックTシャツをより身近な存在にした。そうした独自の発想と手頃な価格、そして豊富なグラフィックを武器に、「グラニフ」は次々と新たな店舗を展開していった。