舞台の上では独特の任侠キャラクターとテンポのいい芸で笑いを巻き起こす、お笑い芸人・アイパー滝沢さん。そんな彼が今、“癒やしの時間”として向き合っているのが「編み物」だ。毛糸と針を手に、静かにひと目ひと目を編み進めるその姿は、芸人としての顔とはまた違った魅力にあふれている。
なぜアイパー滝沢さんは、編み物という一見地味な趣味に惹かれたのか。そこには、日々の喧騒から離れて自分と向き合う時間、誰かのために何かを作る喜び、そして思いがけない笑いや癒やしがあった。
今回は、アイパー滝沢さんに、毛糸の先に広がるそのユニークな世界について、じっくりと語ってもらった。
PROFILE|プロフィール

アイパー滝沢(あいぱーたきざわ)
埼玉県出身。吉本興業所属 東京NSC9期
趣味:編み物(編物検定5級)/ダーツ(よしもとダーツ部部長)/魚道観察/任侠映画鑑賞/料理/猫/大型トラック観察/親孝行/お墓参り
特技:編み物(NHK Eテレ「すてきにハンドメイド」講師)/あやとり/矢沢永吉のものまね
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きっかけは刑務作業!? どっ ぷりハマった編み物の世界
任侠キャラにはおよそ似つかわしくない、「編み物」という趣味。YouTubeやSNSに並ぶ多彩な作品に目を奪われるが、アイパー滝沢さんと編み物の出会いは、想像をはるかに超えるものだった。「きっかけは、昔いた刑務所の作業でやったこと。…まあ、これは任侠芸人としてのキャラクター設定も半分入ってるんだけど(笑)、作業で編み物に触れたのは本当なんです。でも、本格的にハマったのはシャバに出てきてからですね」