2025.08.28THU
NEW 新コンテンツ追加
会員限定コンテンツが追加されました!
会員登録すると、特集記事の閲覧や限定イベントにご参加いただけます。
2025.08.28

光と熱、生命を吹き込むガラスアーティストの哲学:ジェレミー・M・ウィントレバート

リンクをコピーしました
※音声読み上げ機能はAI生成のため、
読み間違いが発生する場合があります。
パリの歴史的建築ヴィアデュック・デ・ザールにアトリエを構える、ガラスアーティストのジェレミー・マクスウェル・ウィントレバートさん。
アフリカの辺境で育ち、世界を旅した彼の半生と、伝統技術と現代的なフォルムが融合した作品の哲学、そしてAI時代におけるクラフトの未来像に迫る。
PROFILE|プロフィール
ジェレミー・マクスウェ�ル・ウィントレバート(Jeremy Maxwell Wintrebert)
ジェレミー・マクスウェル・ウィントレバート(Jeremy Maxwell Wintrebert)

1980年パリ生まれ、西アフリカ育ちのフランス系アメリカ人ガラスアーティスト。アメリカを中心に欧米の工房で修行を積み、2015年にパリ12区「ヴィアデュック・デ・ザール」に「JMW Studio」を設立。自由吹きガラスの伝統技法を軸に、大型の光彫刻やインスタレーション作品を多数制作。ガラスを「光の言語」と捉え、創造と継承、そして都市との対話をテーマに活動を続けている。

アフリカで過ごした幼少期とガラスに導かれた道

Jeremy Maxwell Wintrebert, Cloud, freehand-blown glass, La Samaritaine, Paris. © JMW Studio
Jeremy Maxwell Wintrebert, Cloud, freehand-blown glass, La Samaritaine, Paris. © JMW Studio
ジェレミー・マクスウェル・ウィントレバートさんが手仕事と出会ったのは、西アフリカで過ごした幼少期に遡る。電気や電話、店もない生活環境のなかで、椅子やテーブルなどの生活必需品は現地の職人たちが手作業で生み出すものだった。
「生活に必要な家具や道具は、すべて誰かの手で作られていました。両親は職人に深い敬意を払い、手仕事は私たちの生活に不可欠なものでした」と彼は振り返る。
学校へ通えなかったため、幼い頃から職人の工房で働くようになったというウィントレバートさん。その経験は、彼を自然と手仕事の世界へと導いた。
「ガラスとの出会いは、もう少し神秘的なものでした。幼少期から木や陶器などさまざまな素材に触れてきましたが、ガラスだけはどのように作られるのかがわからない不思議な存在でした。でも直感的に『これは液体からできていて、溶かすことができる』と理解していた気がします」
この記事をシェアする
リンクをコピーしました
CONTACTお問い合わせフォーム
ご質問やご要望がございましたら、以下のフォームに詳細をご記入ください。
お問い合わせ項目必須