1946年に「和江商事」という会社名で創業した
株式会社ワコールホールディングスは、「画一的な外見美ではなく、内面も含めた自分らしさの実現をお手伝いする」と同時に「環境や人権などさまざまな社会課題の解決に努める」ことをミッションに掲げている。
女性の下着メーカーといえば「ワコール」を連想する方も多いのではないだろうか。
ワコールホールディングス傘下の株式会社ワコールでは2001年から「
ツボミスクール」を開催している。小学4年生~中学3年生の女の子や保護者などを対象にした無償の下着教室だ。
下着教室を始めるにあたり、どのような想いがあったのだろうか、株式会社ワコール 宣伝部の上地朋子さんにお伺いした。
PROFILE|プロフィール
上地 朋子(うえち ともこ)
株式会社ワコール 宣伝部
1999年入社。一男一女2児の母。
ワコールが保有する成長期のからだの変化やエイジング研究のデータをもとに下着の基礎知識や選び方など情報発信を担う。
女性の声に応えてツボミスクールが設立。「変わっていくことを前向きに捉えてほしい」
まず、ツボミスクールはどのような経緯で立ち上がったのでしょうか?
「ツボミスクールを始める前から、18歳前後の短大・大学生に、下着の歴史・選び方などをお話していました。すると彼女たちから、『もっと早くこの情報を得たかった』『胸が膨らみ始めた時 期に、誰にも相談できなかった』という意見が多く上がってきたのです。それならば、思春期を迎える女の子たちに何かできないかなということで、スタートしたのがツボミスクールです。ワコールの研究データから以前より初経や胸が成長し始める時期が早くなってきていることが、分かっています。最近では小学校2年生あたりから胸まわりがチクチクする、しこりのような違和感を覚える子もいるようです」