「ベースレイヤーはメリノウールに限る」という人は多い。調湿・防臭・抗菌性に優れていることから、“天然の機能素材”と呼ばれている。
アメリカを代表するアウトドアブランド、
L.L.Beanもまた、この機能素材に注目している。その持ち味を生かしつつ、乾きにくさを克服したという新しい
ベースレイヤーの実力とは? 今回は、L.L.Bean PRの中村寛規さんにお話を伺った。
PROFILE|プロフィール
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中村 寛規(なかむら ひろのり)
エル・エル・ビーン・インターナショナル L.L.Bean PR
「メンズ ハイブリッド・メリノウ ール・ドライ・クルーネック・ロングスリーブ・ティ」 9,900円(税込)夏は涼しく冬は暖かい。だからメリノウールが選ばれる
「開発した理由は、以前からベースレイヤーを求めるお客様のお声をたくさんいただいていたためです。機能性の面から、素材にはメリノウールを選びました」メリノウールとは、メリノ種という羊から採れる高品質なウールのことだ。
「通常のウールより繊維が細いため、肌触りがしなやかで、チクチクしにくいのが特徴です。吸湿性や保温性、防臭性を兼ねそなえ、昔から登山用ベースレイヤーとして支持されています」
ベースレイヤーにすると、メリノウールの持ち味がいっそう引き立てられる。ウール繊維はクリンプという構造によって繊維の間に多くの空気層が生まれ、内部に水蒸気を吸湿して外に放湿する機能を持っている。この働きによって、暑い時期は湿気を逃がしてドライに保ち、寒い時期は熱を保持して暖かさをキープする──まるでエアコンのような役割を果たすのだ。