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【リレーコラム】「強く、セクシー。そして、しなやかなマチュア像」 緑川ミラノが寄り添った“アジア人を美しく”──日出ずる国から始まるコルセットの物語(緑川ミラノ)

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PROFILE|プロフィール
 緑川 ミラノ(みどりかわ みらの)
緑川 ミラノ(みどりかわ みらの)

コルセットdesigner、スタイリスト。美と退廃のブランドBaby Doll Tokyoとして1999年から活動中。
コルセットを中心にしたコーデ、エレガントなドレスのスタイリングを提唱する。
レディー・ガガ来日時のライブ衣装、浜崎あゆみ、杉本彩、土屋アンナなどへファッション誌、ライブ、映画、TV出演の衣装提供、デザイン、スタイリングなどを幅広く担当する。
プライベートではロマンスとエロスと刺激を求める夜の探検家でもある。全国のSMバー、スナック巡りなど。隊員ゆるっと募集中。
Instagram

私が一番初めに直接の影響を受けたのは、1990年マドンナのためにジャン=ポール・ゴルチェがデザインした衣装です。コーン・ブラのコルセットのスタイリングを見て、いつかコルセットなどのフェティッシュなアイテムを日常の洋服に取り込んでみたいと思っていました。
当時日本には本格的なコルセットをファッションの一部として扱うお店はなく、私はミス・アントワネットという方との運命的な出会いがあり、ロサンゼルスのVersatile Fashionsというコルセットを作っているアトリエに足繁く通いました。80年代からクラブでフェティッシュなパーティーなどを主催していた有名な方で、彼女が私の「コルセットの師匠」なのです。
ネイルカラーがいつも派手で、自爪で7センチほどあり魔女みたいに曲がっていて、いつも細くキラキラした棒を使い電話をかけるお姿が印象に残っています。
私の好きなコルセットを中心としたスタイルを提案する「美と退廃のセレクトショップ」として2000年に立ち上げたのがBaby Doll Tokyoです。
初めはコルセットを輸入していたのですが、日本人は欧米人と骨格が違ううえに輸入物はサイズも大きいので、ピッタリとフィットせず微妙に浮きが出てしまいます。アメリカではインチ単位でコルセットやコスチュームをつくっているので、5mm単位でものをつくる日本人の感覚からすると大雑把。1cmや2cmの浮きぐらいでは気にならないのですね。
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