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大幅刷新したアディダス「アディゼロ アディオス プロ」最新モデルと、あの「EVO 1」のDNAを引き継ぐトレーニングモデルの全貌

2024.11.25
アディダスのアディゼロは、1秒でも速いベストタイムを目指して走るランナーのためのランニングシリーズ。そのトップレーシングモデルである「ADIZERO ADIOS PRO(アディゼロ アディオス プロ)」の最新作、「アディゼロ アディオス プロ 4」が登場。
また、8万円超えの販売価格と驚異的な軽量性で話題となった「ADIZEO ADIOS PRO EVO 1(アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1)」のDNAを引き継ぐ軽量高速トレーニングモデル「ADIZERO EVO SL(アディゼロ エヴォ SL)」が新登場。それぞれどんなシューズで、どんなテクノロジーが秘められているのだろうか。

約2年の開発期間を経て大きく進化した「アディゼロ アディオス プロ」

前作「アディゼロ アディオス プロ 3」がローンチされたのは、2022年6月のこと。そこから2年以上。じっくりと開発期間をかけ、満を持しての登場となった「アディゼロ アディオス プロ 4」。今年9月に開催されたベルリンマラソンでは、池田耀平(花王陸上競技部所属)がこのシューズとともに快走。日本歴代2位のタイムとなる2時間5分12秒をマークし、話題となった。
アッパー、アウトソールがどちらも新素材になり、ソールの構造も見直された新作のアップデートポイントをチェックしていきたい。
アディゼロ アディオス プロ 4。写真のカラーは2025年1月上旬発売予定。28,600円(税込)
「前作よりも、ロッカーポイント(前足部もしくはつま先の下でソールが上向きにカーブするポイント)が中足部側に寄ったことが1つのポイントになっています。トップアスリートの走行データを研究しながら、彼らからのフィードバックを生かし、シューズレングス(長さ)の 60%に当たる箇所にロッカーポイントを配置したことで、ランニングエコノミーを向上させることに成功しました。
ロッカーポイントの変更に合わせて、5本骨状フルレングスカーボンバー、ENERGY RODS 2.0(エナジーロッド 2.0)の形状も変更しています」と、アディダス ジャパンの小林雅弥さん。
ロッカーポイントが中足部側に寄ったことにともない、エナジーロッド2.0の形状も変更された
前作同様、ミッドソールには低密度の高反発素材、LIGHTSTRIKE PRO(ライトストライク プロ)が採用されているが、硬度が変更されている。
 
「アディゼロ アディオス プロ 3に採用されていたライトストライク プロよりも柔らかく、クッション性が向上しています。カーボンバーを挟んだトップとボトムでも硬度が異なり、トップ部分はより柔らかくなっています。これもアスリートからのフィードバックを生かした変更点になります。
プロダクトのテストには日本人のアスリートも参加していて、彼らのフィードバックがかなり生かされたアップデートになっているので、日本の市民ランナーの方々にもかなり気に入っていただけるのではないかと思っています」
ミッドソールにはライトストライク プロを採用。トップ部分(写真上)の方がボトム部分(写真下)よりも柔らかい

アッパー、アウトソールが新素材に

アッパーには軽量ストレッチ素材、LIGHTLOCK(ライトロック)が新採用された。
 
「アディゼロ アディオス プロ 3は、一部のランナーからアッパーが少し硬いという声があったことから、足あたりがソフトな新素材に変更されました。ライトロックは、片方向(縦方向)にのみ伸縮するワンウェイストレッチ素材で、アッパー内側に配置されたロッキングバンドとの組み合わせにより、高速走行時にもぴったりと足元をサポートします」
 
アウトソールは、LIGHTTRAXION(ライトトラクション)という新素材をメインで使用し、前足部親指側の一部にCONTINENTAL(コンチネンタル)ラバーを採用している。
 
「トップアスリートの着地パターンを研究し、新たなアウトソールパターンが生み出されました。グリップ力が高くしっかりと地面を捉えてくれます。ライトトラクションはとても軽い素材で、耐久性を確保しながらもシューズ全体の軽量化にも貢献しています」
軽量で縦方向のみに伸縮する新素材、ライトロックをアッパーに採用
アウトソールには軽量でグリップ力の高いライトトラクションを採用。前足部、写真のピンクの部分にはコンチネンタル ラバーが使われている

軽量高速トレーニングモデル「アディゼロ エヴォ SL」

アディダスの先進的レーシングテクノロジーと、「アディゼロ アディオス プロ エヴォ1」のデザインDNAを融合した「アディゼロ エヴォ SL」は、スピードを必要とするトレーニングの活用を想定して開発されたモデルだ。
アディゼロ エヴォ SL。既に先行限定発売済みだが、12月より一般発売予定。19,800円(税込)
「ミッドソールには、クッション性と反発性に優れたライトストライク プロをフルレングスで採用しています。中足部にはねじれを抑制するためのナイロンのプレートを搭載しています。ニュートラルな印象のライド感で、トップアスリートや学生ランナーからもかなり高い評価を得ています」
 
ねじれを抑制するためのナイロンプレートは、あくまでも補助的な役割。位置付け的にはノンプレートモデルであり、フルレングスで搭載されたライトストライク プロのソフトさ、バウンス感を存分に味わえるシューズとなっている。
トレーニングではノンプレートモデルを履きたいけれど、インターバルトレーニングやペース走では、スムーズにスピードを出せるシューズがほしい。そんなランナーの要望に応えてくれるシューズなのだ。
 
洗練された機能美を感じるデザインも「アディゼロ エヴォ SL」も魅力。ランナー向けのパフォーマンスモデルでありながら、スニーカーセレクトショップのatmos(アトモス)でも展開されたことからもデザインの秀逸さがうかがえる。
 
実際に「アディゼロ エヴォ SL」で走ってみると、ライトストライク プロをフルレングスで搭載したモデルだからこそのバウンス感が得られる。アディダスが誇るデイリートレーナー「ADIZERO SL 2(アディゼロ SL 2)」と比べると、より推進力がありスピードを上げやすい。中上級者のスピード練習にもってこいのシューズなのだろうと思うのだが、筆者はハーフマラソンや10kのレースで使用してみたいと感じた。
ノンプレートモデルだからこそのナチュラルさ、ソフトさのあるライド感

PROFILE

小林雅弥(こばやしまさや)

アディダスジャパン株式会社 アディダスマーケティング事業本部 カテゴリーマネジメントシニアマネージャー
2017年アディダスジャパン株式会社入社。
直営店やオンラインサイトの商品計画などに従事したのち、2024年1月より現職にてランニングカテゴリーの商品戦略を担当。

Text by Fumihito Kouzu

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