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紫外線と暑さを同時に防ぐ! コロンビアPFG「シャドウキャスターゼロフーディ」に見るサンガードウエアの進化

2026.05.25
コロンビアの原点、それは一着のフィッシングベストだった。その精神は今も受け継がれ、フィッシングカテゴリーはブランドの根幹を担う重要な分野となっている。そのコロンビアがアングラー向けに開発したのが、今季から発売された「シャドウキャスターゼロフーディ」だ。
長年培ってきたフィッシングフィールドでの知見と最新テクノロジーは、どのようにこのウエアに落とし込まれているのか。その機能性について、株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン商品本部の立花祐樹さんに話を聞いた。

PROFILE

立花 祐樹(たちばな ゆうき)

株式会社コロンビアスポーツウェアジャパン
商品本部 アパレルマーチャンダイジング部

コロンビアの本国アメリカでは、フィッシングは人気のアウトドアレジャーにとどまらず、スポーツフィッシング文化もあり、多くのプロフィッシャーが存在する本格的なスポーツとして根付いている。

四方からの紫外線を素材とデザインで強力ガード

「北米は、場所によっては日本よりも紫外線が強いところもあります。ただでさえ過酷な環境のなか、アングラーは船の上や水辺で長時間直射日光と水面からの照り返しにさらされることになります」
四方から紫外線を浴びる環境において、もっとも求められるのは高いサンガード機能だ。
「弊社のなかでも上位のサンプロテクションテクノロジー『オムニシェイドブロードスペクトラム』を採用し、人体に有害なUVA波、UVB波に対して高いプロテクション機能を持ち、UPF50を実現しています」
コロンビアPFG「シャドウキャスターゼロフーディ」13,200円(税込)
襟を高くすることで顔の露出面積を極力減らし、袖口は外側を長くして、手の甲をガードするなど、日差しに肌がさらされないようにデザイン面でも工夫が凝らされている。
「フィッシングシーンではさまざまな動作があるため、ただ紫外線を防げば良いというものではありません。そのため動きを邪魔しないフィット感や、高いストレッチ性、快適性のある着心地にもこだわり、素材選定を行いました」
頬までの高さがある襟には通気孔が開けられていて、炎天下でも息苦しさを感じさせない作りになっている
そして世界各地で急激に温暖化が進む現在、紫外線対策と並んで求められているのが高いクーリングテクロジーだ。「シャドウキャスターゼロフーディ」も炎天下での快適性を実現するため、3つの冷却機能を組み合わせている。
「1つは脇下の素材です。格子のような生地組織になっているのですが、無数の穴を備えており、優れた通気性を発揮します。2つ目は表地に採用した吸湿速乾性のある『オムニウィック』素材です。
3つ目はこの素材に、独自テクノロジー『オムニフリーズゼロ』を搭載していることです。裏地を見ると小さなサークル状のプリントが施されていますが、これは吸熱性ポリマーで、汗をかくと反応して冷却効果を発揮します」
『オムニフリーズゼロ』は肌に触れることで冷却効果を発揮するため、タイトなシルエットを選ぶのもポイント
「シャドウキャスターゼロフーディ」は、動きを妨げないよう、フィット感のあるシルエットに仕立てられている。一般的に生地が肌に密着すると不快感や暑さにつながりやすいものだが、これらのクーリング機能と吸湿速乾性を組み合わせることで、冷感を得られるよう設計されている。
立花さんによれば、炎天下では肌を露出するよりも、このウエアを着用したほうが涼しさを感じられるという。
「グローバル規格の商品になりますが、汗をかくことで冷却効果が発揮されるため、高温多湿の日本に適したクーリングテクノロジーだと考えています」

フィッシングのさまざまなシーンに対応するディテールに注目

素材以外にも、フィッシングシーンでの利便性を上げるさまざまなディテールが備わっている。
袖口の手甲ガードには、袖口がずれないよう内側に中指〜薬指用のストラップを配置した。一般的なサムホールよりも甲を覆いやすく、ルアーや針の扱いなど手元の細かな作業もしやすい構造になっている。
袖がずれることなく、手元の作業がしやすいようになっている
また胸元には「ユーティリティループ」と呼ばれるループが設けられていて、サングラスを引っ掛けることができる。
「紫外線から目を守るだけでなく、水中の状況を見極めるため偏光レンズのサングラスを使う方も多く、アングラーにとってサングラスは必需品です。使わないときに頭に乗せることもありますが、動いているうちに落とすリスクがあります。
特に海上では落としてしまうと取り返しがつきませんから、このようなループをつけています。もちろん軽いものであればサングラス以外のものを引っ掛けることもできます」
サングラスをかけられるユーティリティループ
また、左前身頃の裏側の一部には、微起毛の生地が配置されており、サングラスのレンズを傷つけずに拭くことができる。
グレーの三角形部分がレンズ拭きになっている
さらに右脇腹部分には、スマートフォンを収納できるスリット式のユーティリティポケットを装備した。
「通常のポケットだと落下の心配がありますし、物を入れたときに動作を邪魔しない位置としてこの部分に配置しています」
落下防止を高めるため、身頃にピタリとフィットする伸縮性のある素材を使用するなど、小さなギミックにも配慮が施されている。
「最近は水辺のレジャーでサンガードを着用される方も増えています。この商品はフィッシングシーンを想定して設計されていますが、優れた機能性を持っているので、ビーチやプールなどのレジャーシーンでも使っていただきやすいと思います」
暑さの長期化や温暖化が世界的な課題となるなか、暑熱対策へのニーズは年々高まっている。
「暑さで屋外レジャーを躊躇う方も増えているなかで、アウトドアブランドとして衣服でいかに快適性を提供できるかは大きな課題です。そのため今後も冷却効果を高める開発を継続し、夏を快適に楽しんでもらえるテクノロジーをアップデートし続けていきたいと考えています」
ブランドの歴史が培ってきたフィッシングの知見と、冷却・サンプロテクションの最新テクノロジーが融合した「シャドウキャスターゼロフーディ」は、フィッシングにとどまらず、夏の屋外活動を支える“プロ仕様の基準”となる一着だ。

Text by Junko Hayashida

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