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国井栄之のKICKS OF THE WEEK

スーツスタイルで差をつけるのは 「COLE HAAN(コールハーン)」の 「ORIGINAL GRAND 2.0(オリジナル グランド2.0)」

2026.01.14
「ミタスニーカーズ」のディレクターである国井栄之さんが、毎週、独自の視点で気になるスニーカーをピックアップして率直な主観で語る動画「国井栄之のKICKS OF THE WEEK」との連動企画。
第8回は、「スーツスタイルで差をつけるキックス」というお題でスニーカーを選んでもらった。そのテーマに対して国井さんがセレクトしたのは「COLE HAAN(コールハーン)」の「ORIGINAL GRAND 2.0(オリジナル グランド2.0)」。なぜこのモデルを選んだのか、その理由を国井さん本人に聞いた。

「NIKE(ナイキ)」の傘下だった歴史を持つ「コールハーン」

スーツスタイルにスニーカーを合わせるのが定番となってきているが、まだまだそのハードルは高い。そんなときに違和感なく合わせられるのが「コールハーン」だ。このブランドを語るには、やはりその歴史は外せない。ブランドの歴史について国井さんはこう語る。
「1928年にアメリカのシカゴで創業した『コールハーン』。ブランド名は創業者である靴職人のトラフトン・コールとエディ・ハーンからとられたものです。
このブランドの歴史を語るときに欠かせないのが、1988年にスポーツブランドの大手である『ナイキ』の傘下に入ったことです。それ以来、シューズのみならず、バッグ、アクセサリーなど幅広く展開するトータルブランドとなりました。
スーツスタイルにはもちろん、デニムなどカジュアルなスタイルにも合わせやすいプレーントゥが重宝する「オリジナル グランド2.0」。44,000円(税込)
その傘下時代に生まれたのが、革靴のアッパーに、当時の『ナイキ』の革新的テクノロジーだった“ルナロンフォーム”のツーリングを組み合わせたコラボモデル、で『LUNAR GRAND(ルナグランド)』でした。
数年後に『ナイキ』傘下からは離れますが、革靴のアッパーに機能的なソールを組み合わせるというハイブリッドなデザインを確立したのは『コールハーン』だったのです。これはシューズ業界の功績のひとつでもありますね」
現在では当たり前となっている、このハイブリッドな組み合わせの元祖が『コールハーン』だったとは驚きだ。

“フラワーフォーム”の開発でサステナブルな方向性へ

今回紹介する「オリジナルグランド2.0」にはどういった特徴があるのだろうか。その詳細に関しても国井さんはこう続ける。
「『ナイキ』傘下の時代には“ルナロンフォーム”を搭載してクッショニングを担保していましたが、後に『ナイキ』から離れることになり、そのテクノロジーが採用できなくなってしまいます。
革靴のアッパーにスニーカーライクなソールというハイブリッドな組み合わせは、スニーカー業界的においてもセンセーショナルなデザインだった
そんなときに開発されたのが、世の中のサステナブルな方向性にもフィットする“フラワーフォーム”でした。以前のソールと比較して、見た目や機能性はまったく変わらないのですが、天然のタンポポ由来のゴムを25%以上使ったフォームになっているので、地球にも優しく、持続可能でもあることが大きな特徴です。
今回紹介している『オリジナルグランド2.0』はそこからもう一歩押し進めて、ソールを3Dプリンターで作ったニューモデルとなっています」
3Dプリンターを使ったソールというのもユニークだが、重さや耐久性の面はどうなのか。国井さんはその部分に関してもこう語ってくれた。
数100のトラスを3Dプリンターで再現したユニークな「SKYWEAVE™」を搭載。歩調に合わせたエネルギーリターン効果と弾むようなクッショニングを実現する
「当時は3Dプリンターで作られたシューズというと、重いとかクッション性に不安があると言ったいろいろな意見がありましたが、素材も技術も進化して、革靴として程よい重さとクッション性、そして耐久性についても抜かりなく仕上がっています。
まさに『コールハーン』が導き出した、“21世紀の革靴”といえるでしょう」

名作を生んだのはインターン時代の有名デザイナー

今回紹介した「オリジナルグランド2.0」のデザインに関しても国井さんはこう続ける。
「アッパーは装飾のようにレーザーでベンチレーションホールを開けているので通気性も高いですし、デザイン性も申し分ありません。またアッパーはいろいろなパターンがありますが、今作はプレーントゥなのでどんなスタイルにも合わせやすいのは強みですね。
アッパーには装飾のようなベンチレーションホールが施されているので、デザイン性とともに通気性も担保している
『コールハーン』はコラボモデルの『ルナグランド』でもそうだったようにウィングチップのモデルが多いですが、フォーマルな装いに合わせるとどうしてもカジュアルダウンしてしまいます。その点このプレーントゥは、きちんとした場面にもハマるんです」
また最後にこの名作が生まれた起源についても、国井さんはこう語ってくれた。
「実は、当時『ナイキ』傘下だった当時『ルナグランド』を生み出したのが、インターン生時代のサレへ・ベンバリーだったのはあまり知られていない話です。
現在、サレへはハイブランドのシューズを手掛けたり、いろいろなブランドともコラボをしているクリエイターです。
歴史あるブランドが時代に合わせて進化し続けているのは非常に興味深い。実は「ルナグランド」は著名クリエイターがインターン時代に作り出したシューズという話も初耳
僕らのように当時の『ルナグランド』を履いていた世代は、『オリジナルグランド 2.0』を見ると懐かしいと思うし、逆に若い世代は、あのサレへがデザインしたシューズと聞くと試してみたくなると思うので、さまざまな世代にハマるシューズだと思います」
「ミタスニーカーズ」では、スニーカーのソールユニットを搭載している革靴も展開されており、ブーツでもストリートカルチャーの歴史に刻まれているものであれば、しっかりセレクトされている。今後、お店に足を運ぶことがあれば、スニーカーだけでなく、そういった革靴やブーツなどもチェックしてほしいところだ。

PROFILE

国井 栄之(くにい しげゆき)

mita sneakers ディレクター

東京の下町である上野から世界へ向けて独自のスニーカースタイルを提案するmita sneakersでディレクターを務める。数多くのブランドとのコラボモデルや別注モデルを手掛け、その手腕を発揮。現在は虎ノ門ヒルズにオープンしたショップ「Herringbone Footwear(ヘリンボーン フットウェア)」の外部ディレクターも務める。世界的プロジェクトから国内インラインのディレクションまで多岐にわたり、スニーカープロジェクトに携わるスニーカー業界の最重要人物。

mita sneakers

東京都台東区上野4-7-8 アメ横センタービル1F路面店TEL:03-3832-8346 営業時間(平日)11:00~19:30、(土日・祝日)10:00~19:30

https://www.mita-sneakers.co.jp/

Photo by Hiroyuki“Lily”Suzuki(StudioLog)

Text by Yasuyuki Ushijima(NO-TECH)

Original Movie

国井栄之のKICKS OF THE WEEK #08 COLE HAAN

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