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国井栄之のKICKS OF THE WEEK

販路限定「HOKA(ホカ)」の「KAHA(カハ)3」リミテッドエディションとは?

2025.11.26
「ミタスニーカーズ」のディレクター国井栄之が、毎週、独自の視点で気になるスニーカーをピックアップして率直な主観で語る動画「国井 栄之のKicks of the week」の連動企画第2弾。
初回も大好評だったが、第2回は「HOKA(ホカ)」から、「KAHA(カハ)」の第3世代となる「KAHA 3」のリミテッドエディションを紹介。強さとサポート力を意味するマオリ語から命名された同モデルについて、今回はこのスペシャルエディションの取り扱いが決まった経緯や、このモデルの魅力を国井栄之さん本人に聞いた。

アウトドアカテゴリーへの注目が増し「bal(バル)」とタッグを組む

「HOKA」といえば厚底ランニングシューズのブームを牽引し、「COMME des GARCONS(コム デ ギャルソン)」のデザイナーである川久保玲さんがプライベートでも着用する画像が広まったことで、ファッションフリークからも支持を得ている。
最新トレイルテクノロジーとアンティークの美学を融合させた「ELITE TERRAIN SYSTEM(エリートテレインシステム)」コレクション。今回「ミタスニーカーズ」では、同ラインから登場した「KAHA 3」のリミテッドエディションを展開する。なぜこの企画が誕生したのかを伺うと、国井さんはこう答えてくれた。
国内流通販路限定でリリースされた「HOKA」の「KAHA 3 LOW GTX TP “GORE-TEX”」。レトロなカラーリングがどこか懐かしい一足。38,500円(税込)
「数年にわたり、『ミタスニーカーズ』では『HOKA』のトレッキングシューズやトレイルランニング、そしてそのアフターで履くリカバリーシューズを取り扱ってきました。その流れが定番化してきたなかで、見せ方や提案の仕方を刷新したいと思っていた時期でした。
そんな時にパリのファッションウィーク(PFW)で展示会を開催していたアパレルブランドの『bal(バル)』のチームと会いました。その時の会話の中で、『The Radical Media Archive』周辺に集まるお客さんのスタイルだったり、PFW中に気になった足元の系譜など、お互いに感じたモノがリンクしてたんです。
そのタイミングで『HOKA』側からも見せ方や提案の仕方などの話が来ていたので可能性があるか確認させて頂いたところ、『bal』の江田くんと蒲谷くんのお二人も賛同してくれたので、一緒にこのエクスクルーシブ展開が実現しました」
「HOKA」といえば厚底が特徴だが、それはトレッキングに強いブランドだからこそ生まれた理由があった
今回の販売経路が「HOKA」の直営店やECのほかに、アパレルブランド「bal(バル)と「ミタスニーカーズ」のみの展開となっているのは、上記のような経緯があったからだ。

「HOKA」が厚底の先駆者として支持を得た理由

ランニング系もトレッキング系も「HOKA」といえば厚底が特徴となっているが、「HOKA」が厚底になった理由を国井さんはこう語る。
「ランニング系ではお馴染みとなった厚底ですが、それはクッショニングや反発性に重きを置いているからというイメージが強いと思います。実は『HOKA』が厚底を採用した理由は、トレッキングやトレイルランニングで坂道を下るときに、緻密な計算を繰り返し、一番安定する角度とソールの厚さを実現したのがこの厚さだったからなんです。
だからこの厚底は、『HOKA』が自分たちの一番得意としている山というフィールドから生まれたテクノロジーなのです」
アッパーにはトレッキングモデルらしく、防水透湿性に優れた“GORE-TEX® invisible Fit”を搭載
原点でもあるトレッキング系モデルを展開してきた「ミタスニーカーズ」だけに、今回のモデルにかける思いも強い。そんな思いから生まれた今作の特徴を国井さんはこう続ける。
「アッパーにはトレッキングモデルらしく防水透湿性と快適なフィット感を追求した“GORE-TEX® invisible Fit”テクノロジーを搭載しています。また砂利の侵入を緩和するアキレス腱に沿ったヒールカウンターもポイントで、路面状況を選ばず高いグリップ力を発揮する“Vibram® MEGAGRIP”を搭載したアウトソールなども備えています。
厚底のアウトソールには高いグリップ力を発揮する“Vibram® MEGAGRIP”を搭載する
また、アッパーは一見ワントーンっぽく見えるところ、よく見ると異なる素材がレイヤリングしてあります。その素材がコントラストを作り出しているので、実際に手に取ってアッパーのディテールにも注目してほしいですね」
淡いグリーンのアッパーはスウェードやメッシュ、“GORE-TEX® invisible Fit”などで構成。さまざまな素材が巧みにレイヤリングされている
90年代を感じさせるレトロなカラーリングや、ワントーン調で仕上げられたシックな佇まいもリミテッドエディションならではの魅力なのだ。

まったく新しいスタイルで履くことがスニーカーの醍醐味

今回のシューズをどんな人に履いてもらいたいか伺ってみると、国井さんはこう答えてくれた。
「自分は靴屋なので、極論、こういったスタイルでこうやって履いてほしいという思いはありません。ただ、いろいろな人がいろいろな履き方をしてくれるのがベストだと思います。
逆に販売した後に、SNSなどの投稿を見て“こんな履き方があるんだ”と思えば、それをメーカー側にフィードバックする立場にいるので、たくさんのスタイルをメーカーと共有していければと考えています。
ハイカットバージョンはグレーのワントーンで、シックに仕上げられている。42,900円(税込)
トレッキング系モデルだからと、当たり前にトレッキング系のアウトドアスタイルに合わせるということではなく、自由な着こなしで、新しいスタイルサンプルみたいなものが生まれてくれればうれしいですね」
国井さんはコラボレーション企画のモデルや販路限定モデルが発売されるたびに、SNSの投稿を見て“こんな感じで履いてくれるのか”というのを目の当たりにして、刺激になっているそう。もちろんそれはメーカー側もいわずもがな、だ。その刺激が新たな創作意欲を湧かせるのはいうまでもないだろう。
厚底でグリップ力も高い「KAHA 3 GTX TP “GORE-TEX”」。ハイカットはくるぶしまでカバーするのでホールド感も高まる
これまでのファッションの歴史を振り返ると、本来の用途から離れた使い方が新たなカルチャーを生んできたこともまた事実。右に倣えではなく、自由な発想から生まれるスタイリングで、新たなムーブメントを作り出してほしいところだ。

PROFILE

国井 栄之(くにい しげゆき)

mita sneakers ディレクター

東京の下町である上野から世界へ向けて独自のスニーカースタイルを提案するmita sneakersでディレクターを務める。数多くのブランドとのコラボモデルや別注モデルを手掛け、その手腕を発揮。現在は虎ノ門ヒルズにオープンしたショップ「Herringbone Footwear(ヘリンボーン フットウェア)」の外部ディレクターも務める。世界的プロジェクトから国内インラインのディレクションまで多岐にわたり、スニーカープロジェクトに携わるスニーカー業界の最重要人物。

mita sneakers

東京都台東区上野4-7-8 アメ横センタービル1F路面店TEL:03-3832-8346 営業時間(平日)11:00~19:30、(土日・祝日)10:00~19:30 https://www.mita-sneakers.co.jp/

Photo by Hiroyuki“Lily”Suzuki(StudioLog)

Text by Yasuyuki Ushijima(NO-TECH)

Original Movie

国井栄之のKICKS OF THE WEEK #02 HOKA KAHA3

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