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多くの海外セレブを魅了する「MAM(マム)」が描くジュエリーの新時代

2024.11.26
スペイン・バルセロナ発のジュエリーブランド「MAM(マム)」は、伝統的なジュエリーの世界で異彩を放つ存在だ。
同ブランドは、"ミックス&マッチの革命"をコンセプトに、体の曲線に調和するデザインが特徴で、多くの海外セレブにも愛用されている。
有機的なラインが美しいピアスやリング、フェイスジュエリーなど、アーティスティックな作品を展開。共同設立者でクリエイティブ・ディレクターのアンチャ・ティラード(Antya Tirado)は、個性を讃えつつ、メイクのように気軽に楽しめるサステナブルなジュエリーを提案している。
「TRANOÏ WOMEN A/W 24-25」に出展するためフランス・パリに来た彼女に、「MAM」独自の世界観と美学について話を伺った。

PROFILE

アンチャ・ティラード(Antya Tirado)

「MAM」共同設立者兼クリエイティブ・ディレクター
スペイン・バルセロナ出身。ファッションとジュエリー業界でマーケティング、コミュニケーション、事業開発に携わった後、2015年に「MAM」を設立。自社ECとスペインに構える2つの旗艦店で、サステナビリティと芸術性を融合させたジュエリー、ウォッチ、バッグを展開

ファッションとは、大胆な自己表現と無限の創造性を秘めたキャンバス

「MAM」を立ち上げたきっかけや背景について教えていただけますか?
「MAM」は2015年、CEOのジョルディ・エンリケ・アルベルトによって設立されました。その目的は、アクセサリーの世界に革命をもたらすことでした。
創業当初はバルセロナの中心部で、最も薄い木製時計の設計からスタートしました。この画期的な製品は、伝統的な素材に対する常識を打ち破るものでした。
ブランドの成長に伴い、自然な流れでジュエリー分野へと進出。当時のジュエリー業界にはイノベーションに乏しく、多くのブランドが似通ったデザインばかりを展開し、新しいアイディアが見られませんでした。つまり、大きな発展の可能性を秘めた分野だったのです。
そこで「MAM」は、この状況を創造性を発揮できる機会と捉え、体の特徴を生かしたピアスやメイクアップジュエリーなど、独創的な作品を生み出していきました。
どのような価値観やビジョンを大切にされていますか?
「MAM」の根幹にあるのは"動き"です。私たちは伝統的な規範から解放され、自由に個性を表現できるダイナミックな創造の旅を続けています。
ファッションは、大胆な自己表現と無限の創造性を秘めたキャンバスだと考えています。そんな思いを込めて各コレクションを作り上げ、身に着ける方々のより深い意識を刺激しています。「MAM」は、一人ひとりが自分の内なる力を受け入れ、自己愛を育むことで、サステナブルな未来へ貢献することを目指しています。
未来主義、デザイン、イノベーションが融合する「MAM」は、ファッションによる自己表現の新しい基準を打ち立てています。洗練された丸みを帯びたミニマルなデザインは、人間の形が持つ自然な美しさを引き立て、まるで第二の肌のようにしっくりと馴染みます。
そして、身に着ける人のアイデンティティを自然に拡張し、確かな存在感と目的を持った独自のスタイルを表現します。

創造力を解き放つ、デザインへの挑戦

「ORIGINALS」シリーズと「BASICS」シリーズの違いや、それぞれのコンセプトについて教えてください。
「ORIGINALS」シリーズは、大胆で目を引くデザインが特徴です。慣習にとらわれない独創的な作品であり、従来の枠を超えて、個性を自由に表現したい方に向けて作られました。
チェーンヘッドピース
一方、「BASICS」シリーズは、時代を超えた普遍的な魅力を持つ必需品です。着け心地がも良く、クラシックで控えめなデザインは汎用性が高く、どんなスタイルにも馴染み、シンプルかつ洗練された装いを演出します。
オープンサークルリング
商品開発において特に苦労された点や工夫はありますか?
アイディアやコンセプトを製品やコレクションとして具現化する創造のプロセスは、むしろ心躍る挑戦です。可能な限り想像力を巡らせ、精神を集中させる。そんな創造の旅を楽しんでいます。
個人的に最も愛用している「MAM」の製品は何ですか?
3年前に発売した"MAM Blow-Up Ring"です。今や「MAM」のシンボリックな作品となっています。
Blow-Up Ring
大胆な丸みを帯びたフォルムは宇宙を表現し、私たちの"ムーブメント"を具現化しています。これは単なるジュエリーではなく、強いメッセージを持つ芸術作品なのです。
シンプルでありながら印象的なこのデザインには、母なる地球(ガイア)の絶え間ない動きと、未来に向けたジュエリー作りへの思いが込められています。2025年からは、この象徴的なデザインを全作品に取り入れ、ブランドの新たなシンボルとする予定です。
環境に配慮した素材選びや製造プロセスについて、どのような取り組みをされていますか?
2015年の設立以来、「MAM」はあらゆる面でのサステナビリティに深くコミットしています。
各作品は高水準の環境責任を満たすように意図的に設計、製造、パッケージ化しています。私たちは生産のすべてを地元で賄い、責任ある生産への取り組みを行っています。
工場では、リサイクルされた材料と倫理的な工程により、サステナビリティを実現しています。
ジュエリー評議会(RJC)によって認定された貴金属のみを調達しています。RJC認定の貴金属は、厳格な倫理的、社会的、人権、環境基準をクリアして、追跡可能かつ責任ある調達であることを保証しています。

いつか日本に旗艦店を

カイリー・ジェンナーなど、多くの海外セレブにも愛用されていると「TRANOÏ WOMEN」で伺いました。
多くのセレブリティが「MAM」の作品を選び、身に着けてくださることは、何よりも心強い支持となっています。彼らのジュエリーへの愛着は、「MAM」の独自性と芸術性が認められている証だと感じています。
彼女たちが自身のSNSで紹介してくださることで、「MAM」の革新性と職人技へのこだわりが広まります。それがまた新たなインスピレーションとなることで、彼女たちのスタイルに共鳴する唯一無二の作品が生まれることになるのです。
海外展開についてはどのようにお考えでしょうか?
「MAM」はグローバルブランドです。オンラインネイティブ企業として、特にパリ、ニューヨーク、ミラノ、ロンドン、ロサンゼルス、東京など世界中で販売しています。そして、2025年に向けて積極的な展開を計画しています。
現在は 、バルセロナとマドリードに店舗があり、年内にはパリにも店舗をオープンする予定です。「MAM」のファンの方々に、私たちの作品に直接ふれていただき、信頼と価値を感じていただける場を提供したいと考えています。
日本への本格進出はいかがでしょうか。
日本は私の最も好きな国の一つです。パンデミック前には、特に時計カテゴリーにおいて「MAM」は大きな存在感を示し、東京だけで7店舗以上の販売店で展開していました。
今後、この活気あふれる日本市場に新たな形での再参入を目指しています。将来的には「MAM」の旗艦店をオープンし、日本のお客様と直接交流できる機会を持ちたいと考えています。
日本の皆様の繊細な美意識と革新性への理解が、「MAM」に新たな可能性を広げてくれると確信しています。

Text by ELIE INOUE

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