
.jpg?w=672&fm=webp)
Articles
毎日の洗顔を作業から“儀式”へ: OCHERが提案する新しい洗顔料
2026年4月1日、メンズコスメブランド「OCHER(オーカー)」が新たな洗顔料を発売した。
古の戦士の儀式とサバンナの大地からインスピレーションを受けた「オーカー ザ デュアル クレンズウォッシュ サバンナフィグ」は、そのままの状態でも、泡立てても使える画期的な洗顔料であるという。開発を手がけた服部広毅氏の言葉から、その全貌に迫ろう。
PROFILE
%20(1).png?w=204&fm=webp)
服部 広毅(はっとり ひろき)
株式会社オーカー
開発/ブランドディレクター
1988年東京都出身。早稲田大学卒業後、資生堂に入社。最年少でブランドマネージャーを務め、メンズ、シニア向けまで幅広い商品、ブランドのマーケティングを担当。その後、転職を経て独立し、2025年にオーカーを立ち上げる。
オールインワン美容液が話題を呼ぶ新鋭ブランドから
2025年に誕生したメンズコスメブランド「OCHER(オーカー)」。スキンケアを“自分の状態を整える行為”として捉え、独自のプロダクトを展開する。ブランドの第1弾として発売された美容液「オーカー ザ セラム」は、オールインワン設計と保湿力、そして上質な香りで高い評価を獲得した。
.jpg?w=902&fm=webp)
インスピレーション源は、古代のウォーペイントとサバンナの大地
そんなオーカーがブランド第2弾となるプロダクトとして選んだのが洗顔料だ。開発をスタートさせる際、服部さんの頭に浮かんだのは、古代の戦士たちが顔に泥を塗る光景だったという。「彼らは戦いに赴く前に顔に泥を塗り、自らの状態を整え、意識を切り替えていました。ウォーペイントと呼ばれるこの行為は、いわば気持ちのスイッチのようなものです」
現代においても、“切り替え”は重要な意味を持つ。
「仕事や情報に追われる日常のなかで、意識的に立ち止まり、自分の状態を整える時間は決して多くありません。だからこそ、毎日の習慣である洗顔という行為に、心身を切り替える儀式のような役割を持たせたいと考えました」
次に浮かんだイメージは「サバンナ」だった。
「過酷な自然環境のなかで人類が生き抜いてきたこの地こそ、ウォーペイントという儀式を語るのにふさわしい舞台だと考えました」
サバンナの土が持つ3つの構造を再現
サバンナの大地を成立させているのは、戦士たちが用いた“土”そのものだ。「サバンナの土壌構造を分析したところ、大きく3つの要素で成り立っていることがわかりました。オーカーはこの構造に着目し、沖縄の海泥『クチャ』、松由来の活性炭、そして富士山の溶岩粉末という3つの素材で再現しました。この処方が、汚れを吸着し、抱え込み、過不足なく洗い流すというプロセスを支えます」

儀式にとって、五感を刺激する香りは重要な要素だ。
「サバンナフィグという独自の香りを採用しました。フィグリーフといちじくの青い芳香から始まり、ほんのり甘いココナッツ、シダーウッドやアンバーウッディな温かみへと移ろっていきます。嗅覚にも働きかけることで、洗顔という日常の行為を、意識を切り替えるための儀式へと引き上げます」

泥と泡、用途や状態に合わせて洗浄方法を選べる
開発思想に一貫性があるのはわかった。では、洗顔料としての完成度を見ていこう。テクスチャーはシルバーグレイのフォーム状。クリームのようにみずみずしく、伸びのよさが印象的だ。本作の最大の特徴は、肌状態や使用シーンに応じて使い分けられる「デュアルウォッシュ設計」にある。ひとつは、泥のテクスチャーをそのまま肌にのせてなじませる“泥洗浄”。クレイの吸着力をダイレクトに生かし、油性の汚れにアプローチする。もうひとつは、泡立てて使用する“泡洗浄”。クッション性のある泡が摩擦を抑え、やさしく洗い上げる。

処方の設計も抜かりない。CICAやアロエベラ、ブロッコリーエキスといった整肌成分を配合し、洗顔後のバリア機能や肌コンディションに配慮している。一方で、クレイや活性炭による吸着洗浄に加え、オリーブ由来の洗浄成分や植物エキスを組み合わせることで、負担を抑えつつも十分な洗浄力を確保している。
「洗い上がりの質感にもこだわりました。すっきりとしていながら、つっぱり感はない。不要なものだけを取り除き、必要なうるおいは残す。多くの男性が求める理想のバランスを追求しました」

手で顔に触れ、泥のテクスチャーを感じ、香りに包まれる。その数分間は、慌ただしい日常のなかで自分の状態を見つめ直し、次の行動へと意識を切り替えるための時間へと変わっていく。
「オーカー ザ デュアル クレンズウォッシュ サバンナフィグ」は、洗顔という行為に新たな意味を与えるプロダクトである。
Text by Ryota Osujo








