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クライミング界のレジェンドが手がける “大人のクライミングパンツ” 「STONEMASTER」が提案する現代のカタチ

2025.09.17
いまや誰もが知るクライミングパンツブランド「Gramicci(グラミチ)」、次いで誕生した「ROKX(ロックス)」などのブランドを立ち上げた伝説のロッククライマーMike Graham(マイク グラハム)氏が、“いま穿きたいパンツ”を作ろうと立ち上げたブランド「STONEMASTER(ストーンマスター)」。ロッククライミングからデイリーウエアまで幅広く使えると定評のブランドだ。
今回はTHREADS 株式会社の川村 寛さんに、ブランドの歴史からアイテムの素材や仕様まで、深掘りしてお話を伺っていきたい。

STONEMASTERはMike氏が所属するロッククライミングのチーム名だった

「1970年代のロッククライミングの聖地アメリカ・ヨセミテでは、すでにロッククライミングを楽しむ人たちが一定数いました。当時ロッククライミングで使うパンツは尖った岩があれば擦れ、破れてしまうので、Mike氏が所属するロッククライミングチーム『STONE MASTERS(ストーンマスターズ)』では、古着のジーンズやアメリカ軍の払い下げミリタリーパンツなどを穿いていたそうです。
そんな彼らのスタイルがファッショナブルであったことからメディアが殺到し、それが全世界に広がっていきました。こうして、山ではロッククライミングのSTONEMASTERS、海辺ではスケートボードの『DOGTOWN(ドッグタウン)』といったカルチャーが生み出された時代でした」
Mike Graham氏 1970年代に撮られたもの
「そのころはブルース・リーが流行しており、カンフーパンツの足の開きの良さにMike氏が注目しました。そこで股下に“ダイヤモンドガゼットクロッチ”という仕様を取り入れ、可動域を大きくしたパンツを作ったことが、クライミングパンツのはじまりともいわれています。こうして、いまでは当たり前となった“クライミングパンツ”の定義を作り上げたのが、彼の大きな功績といえます。
これまで自分自身で作り上げたブランドが世界的なブランドへと成長するなか、Mike氏は『原点に帰り、いま自分が穿きたいパンツ』を作ろうと、1970年代に所属していたチーム名を冠し、2007年にSTONEMASTERをスタートさせました」
ヨセミテにて、STONEMASTERのパンツを穿いてのロッククライミングシーン

キーワードはパッカブルとピグメントダイ、そしてセットアップスタイル

ここからは、アイテムを深掘りしながらご紹介いただこう。STONEMASTERは、クライミングパンツとしてのディテールはもちろん備えているが、それだけではない。キャンプやレジャー、そして何よりも普段着として楽しむための服という要素も大切にしている。スペックだけでなく、そのスタイルにも注目してほしい。
「アイテムはいろいろと展開していますが、まずはアイコン的定番といわれる『ハイブリッドパンツ』からご紹介します。STONEMASTERのパンツの特徴のひとつが、ベルトの端がポケットの中を通る仕様です。これは多くのモデルに採用されているディテールで、シャツをパンツにインした時、この箇所を魅せることで個性を出せるように設計されています。ワイドなワタリから裾に向かってテーパードをかけ、きれいなシルエットに見えるよう仕上げています。
バック左側のジップポケットになっている部分はパッカブル仕様になっており、小さく収納することができます。これも大きな特徴ですね。ディテールを細かく見ていくと、裾のステッチがジグザグした山型になっています。これはヨットの帆などに使われるステッチングで、強度を高めるものです。また、左ももに刺繍されたワンポイントも、このジグザグステッチからインスパイアされたデザインになっています。
そして生地にはピグメントダイ(顔料染め)を施しています。ハイブリッドパンツに使われているコットンナイロン素材に、細かい粒子を吹き付けるような手法で染めることで、独特の風合いが生まれ、色落ちの経年変化を楽しむことができます。ガシガシ穿き込んで擦れることで、“使い込んだ美しさ”を感じてもらいたいです。
色落ちしたあとの表情も非常に魅力的で、それもこのパンツの特徴のひとつです。Mike氏のデザインに、THREADSが考える生地の良さ、加工技術の高さがSTONE MASTERがブランドとして大切にしている価値観のひとつでもあります」
シルエットとベルトのがポケットを通る仕様
裾のステッチとワンポイント刺繍
ハイブリッド パンツ ピグメントダイ 25,300円(税込)

Mike氏がフリーハンドで描いたポケットのパターンが個性的な「フィールドシャツ」

このハイブリッドパンツに合わせてセットアップスタイルで着られる「フィールドシャツ」も、定番アイテムとしてラインナップされている。
「ハイブリッドパンツと同じ生地、同じピグメントダイで染められ、さらにサイドのジップポケットに収納できるパッカブル仕様も共通しているのが、このフィールドシャツです。デザイン面で注目してほしいのは、胸ポケットが左右非対称になっている点です。これは、Mike氏がフリーハンドで描いたポケットパターンをそのまま採用しているからです。中間の季節にはシャツジャケットのように使え、着回しやすさも人気のポイントです。冬場にはミドルレイヤーとしても活躍します」
フィールドシャツ ロングスリーブ ハイブリッド ピグメントダイ 29,700円(税込)

「POLARTEC® Alpha®(ポーラテック® アルファ®)」を使った、薄・軽・暖の3拍子そろったアイテム

定番アイテムを見せていただいたところで、この秋冬のおすすめアイテムもご紹介いただこう。
「この秋冬に注目している素材が、『POLARTEC® Alpha®(ポーラテック® アルファ®)』です。POLARTEC®のフリースの温かさに加え、通気性や速乾性を備えたAlpha®は、ヒートコントロールができる素材としてライナーに使用されており、パンツとスイングトップの両アイテムに採用しています。
このアイテムにも先ほどご紹介したピグメントダイを施しています。POLARTEC® Alpha®にピグメントダイを施すのは非常に珍しい試みで、染色時の温度管理など生産過程で難しさもありましたが、独特の雰囲気に仕上がりました。
スイングトップは肩や腕の動きにストレスが少ないラグランスリーブを採用しており、先ほどのフィールドシャツとはまた違った雰囲気を楽しめます。表地には柔らかくて肌触りが良いポリエステル素材を使用し、パンツ・スイングトップともにパッカブル仕様になっています」
写真 向かって左:
PANT Polartec Alpha Pigment Dyed 28,600円(税込)
向かって右:
SWINGTOP JACKET Polartec Alpha Pigment Dyed 34,100円(税込)
ピグメントダイが施されたPOLARTEC® Alpha®
セットアップスタイルイメージ
ロッククライミングのレジェンドが手がける“いま穿きたいパンツ”は、ロッククライミングにはもちろん、デイリーウエアとしてもスタイリッシュに着られるものばかり。さらに、独自性のある素材やディテール、機能によって、ブランドの世界観も色濃く感じられる。
さまざまなシーンで活躍できるSTONEMASTERに、今後も注目していきたい。
STONEMASTERのフィールドでもあるヨセミテでのシーン

PROFILE

川村 寛(かわむら ひろし)

THREADS 株式会社

営業・PR

0から100まで、ブランドの立ち上げから商品企画・セールスに至るまでを、クライアントに伴走し、ともに成長を目指すTHREADS 株式会社にて営業・PRを担当。日本国内はもちろん、世界で評価されるブランド・環境作りを目指している。

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