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2024.06.19

キヤノンマーケティングジャパン初のビューティーサービス「Personal Beauty Lesson Market」に注目

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キヤノンマーケティングジャパンは、キヤノン製品とITソリューション事業を組み合わせ、国内でのマーケティング活動を通じて様々な分野の社会課題の解決を行っている企業だ。 
「キヤノン」と聞けば、カメラやプリンターなどの製品を思い浮かべる人も多いだろう。 ビューティーのイメージはない同社だが、2022年からメイクレッスンのマッチングサービス「Personal Beauty Lesson Market(パーソナル ビューティー レッスン マーケット)」を実証実験として展開している。本サービスは、メイクを教える講師とメイクを習いたい一般のお客様を結ぶ、メイクレッスンに特化したマッチングサービスのプラットフォームだ。
今回は、同社がビューティー分野でのサービス提供を開始した理由と本サービスについてお話を伺った。
PROFILE|プロフィール
左から、安田 瑞穂(やすだ みずほ)、高浦 かな子(たかうら かなこ)、大野 麻理子(おおの まりこ)
左から、安田 瑞穂(やすだ みずほ)、高浦 かな子(たかうら かなこ)、大野 麻理子(おおの まりこ)

キヤノンマーケティングジャパン株式会社 コンスーマ新規ビジネス企画部 デジタルイノベーション推進課

これまで接点のない分野での、新たなチャレンジ

「Personal Beauty Lesson Market」は、“キヤノンでメイク?”という意外性のあるサービスだなと思いました。立ち上げた経緯を教えてください。
近年、企業にはイノベーションが求められており、弊社も例外ではありません。今年に入ってからは未来志向で社会課題を解決するために新規事業の創出に取り組む専門組織が設立されました。
私たちが所属している部門はその組織とは少し異なり、BtoC領域において新しいサービス型ビジネスの企画・開発・運用をミッションとして活動しています。ビューティーの分野に目を向けたのは、この分野におけるお客様のニーズや課題の深さと、キヤノンの強みであるイメージング領域との親和性に着目したからです。お客様一人ひとりの異なる悩みを解決し想いを実現していくために、弊社のイメージング技術を活用したメイクレッスンのマッチングサービス「Personal Beauty Lesson Market」を立ち上げました。
ビューティー分野へのチャレンジは、今回が初めてだったのでしょうか?
初めてでした。これまでは、ビューティー分野に関わるお客様との接点がまったくなかったので、まずはそういった方々にお話を聞くところからスタートしています。
ビューティー分野で活躍されているメーカーやメイクアップアーティスト、化粧品会社のビューティーアドバイザー、美容に関わるお仕事をされている方、一般の20〜50代前後の女性など、100名以上の方にインタビューさせていただきました。
インタビューでは、どのような声が挙がりましたか。
インタビューを重ねていくと、ビューティー分野の中でも特にメイクに関することが話題に上ることが多くありました。
また、検討を始めたのが2020年で、ちょうどコロナ禍だったこともあり、化粧品会社に勤めるアドバイザーの方からは、今後のお仕事に対する心配の声も上がりました。
メイクは人の気分を大きく変えていくものですし、どの世代の方にも力を与えてくれるものだと思っています。「こうなりたい」という思いはお客様一人ひとり違いますが、その思いを実現していくようなお手伝いと、オンラインでアドバイザーの方々の新しい働き方をサポートできればいいなと思い、本サービスの立ち上げに至りました。

講師の強みを生かした、多様なレッスンを展開

「Personal Beauty Lesson Market」の講師には、どのような方がいらっしゃいますか。
メイクアップアーティストや美容師のほか、コスメカウンターで販売をされていた方、美容家など、さまざまな経歴の方がご登録くださっています。現在の講師の登録数は、30名ほどです。
講師登録の際には、私たち事務局のメンバーがオンラインで面談を行っています。本サービスの立ち上げに込めた思いに共感いただけるか、同じ思いを持って活動していただけるかを確認のうえ、登録していただくためです。
サービス提供を開始したのがコロナ禍だったこともあり、当初はオンラインレッスンに特化して提供を進めてきましたが、今は世の中としても対面の機会が増えてきたので、対面でのレッスンも行っています。
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