日本では美容業界のパイオニア的存在であり、オープンテスター形式の店舗をオープンするなど画期的な取り組みを続けてきた。日本でクレンジング オイルを広めたのも、シュウ ウエムラだそうだ。
今回は
日本ロレアル株式会社で同ブランドを担当する日下さんと丸山さんに、ブランドの歴史とクレンジング オイルが生まれた背景について話を伺った。
PROFILE|プロフィール
日下 美季(くさか みき)
日本ロレアル株式会社 ロレアル リュクス 事業本部 シュウ ウエムラ 事業部 マーケティング マネージャー
PROFILE|プロフィール
丸山 詩織(まるやま しおり)
日本ロレアル株式会社 ロレアル リュクス 事業本部 シュウ ウエムラ 事業部 プロダクト マネージャー
ブランドの原点は、“メイクの楽しさを伝えたい”という思い
シュウ ウエムラの成り立ちを教えてください。
日下シュウ ウエムラは、1967年にヘアメイクアップアーティストの植村秀が創業しました。
植村は20代前半に、結核にかかり5年ほど闘病した経験があります。当時は重い病気とされていたため、「短い人生になるかもしれないからやりたいことをやろう」と考えたそうです。
また体力面での心配もあったため、当初目指していた俳優業を断念。体力の消耗が少ない自己表現の方法を探し、身近にあったアートや美容に興味を持つようになりました。
「誰も挑戦していないことをやってみたい」という思いを強く持っていたことから、当時女性のためのものと思われていた美容学校に唯一の男子学生として入学しました。逆境に思える状況でしたが、「自分が美容の道を切り拓いていくからこそ目指せる境地がある」と考えていたそうです。