ヘアケアへの意識が高まったことにより、近年、シャンプーは機能性や成分などで多様化を続けている。なかでもオーガニックシャンプーは年々市場規模を拡大中だ。
今回は黎明期の2005年からオーガニックシャンプー「
uruotte」を手掛けてきた
株式会社クィーンの代表取締役・笹川直子氏に、ブランドの理念やオーガニックシャンプーの利点を聞いた。
今でこそ活況のオーガニックシャンプー市場だが、uruotteが誕生した2005年以前は、その言葉すら一般的ではなく、環境問題や健康問題に敏感なナチュラリストを中心に支持を集めている状況だった。
「私が幼少期の’70年代は、公害が社会問題となり、化学物質や食事に敏感になっている方も多い時代でした。母も自然食や石鹸シャンプーを使うナチュラル思考で、子どもの頃からオーガニックが身近な存在でした。
ただ、石鹸シャンプーは使用感が悪く、年頃には市販のおしゃれなものを楽しみたいと思っていましたし、また子どもが生まれてからは、やっぱり家族には安心安全なものを使いたいと思うようになりました。
そこで、使い心地がよく、肌にもやさしいシャンプーを調べてみたところ、アミノ酸系シャンプーが肌に良いということがわかりました。ただ、当時は市場に出たてのタイミングで、1本1万円ぐらいする高額な商品でした。だったら自分が欲しいシャンプーを作ってみようと思いたち、uruotteをスタートしました」