技術が進歩し、インターネットが普及したことによって、商品はかつてないほどの速さで流通するようになった。しかし、それにともなってECサイトとリアル店舗の連携や商品の過剰な在庫、また廃棄などの環境汚染の対策など、課題は増え続けている。
それらを解決する技術として、無線電波でICチップを読み取るRFID(Radio Frequency Identification)がある。このRFIDを用いたソリューションを提供しているのがAvery Dennisonという会社だ。今回、Avery Dennison Smartrac マーケットディベロップメントディレクターの三井さんに、RFIDの技術とそれがもたらす未来について伺った。
RFIDによるサプライチェーンの改革
Avery Dennisonは、累計600億枚以上のRFIDを出荷してきた世界最大のUHF帯RFIDのソリューションプロバイダーである。RFIDとは、電波でICチップの情報を非接触で読み書きする自動認識技術のことを指す。そのため、アイテムに取り付けるタグ、タグを読み取るリーダー、読み取ったデータを蓄積、管理するソフトウェアが揃ってはじめて機能する。それぞれの仕様や組み合わせは多岐にわたり、1つでもオペレーションを間違えるとシ ステムがうまく作動しないという事態が起こってしまう。そこでAvery Dennisonは、現状の課題や目指す姿を理解し、それを解決・実現するためのビジネスケース、プロセスやソリューションを、顧客とともに作っていくサービスを提供している。