最近では、テレビコマーシャルでも「メタバース」という言葉を耳にするようになり、少しづつ認知されるようになってきた一方で、自分とは関係のないサービスだと思っている人も多いかもしれない。
だが、メタバース上にクリニックがあると知ったらどうだろうか。手軽にスマホやパソコンで直接医療従事者と話せ、待合室での長い待ち時間とおさらばできるならば、使ってみたい人も多いはずだ。
既存のクリニックの課題を解決する
「メタバースクリニック」は医療従事者による医療相談、カウンセリング、座談会などを行うメンタル支援サービスだ。だがクリニックといえども、投薬や診断、診察といった治療は行われていない。メタバースでの医療行為は法律的に認められないからだ。「治療ではなく、ヘルスケアコミュニティと考えていただければ」と吉岡さんは語る。
その言葉通り、「メタバースクリニック」には、座談会による育児やアルコール依存の悩みを打ち明けたり、ストレッチのような軽い運動や隠れ家サロンといった気軽に参加できるコミュニティが多数ある。