コロナ禍が長期化するにつれて、さまざまな専門業界がオンライン展示会に乗り出すようになった。そのなかで靴業界では、日本靴工業会主導で2021年9月に5社合同で靴に関するWeb VRモールを制作した。 日本靴工業会は1950年に発足され、革靴による消費者の利益増進及び国革靴製造業の発展に寄与することを目的とした歴史ある団体だ。なぜ靴業界が、VR展示に挑戦することとなったのだろうか。今回は、VRモールの制作に携わったクレヨンピクチャーズ株式会社ディレクターの松原さんに、業界のVR参入のきっかけや、狙いについてお話を伺った。 BtoBビジネスの販売促進として
VRモールは、各社の最新トレンド情報や季節の新アイテム、社史や自社の取り組みなどを紹介するホームページ、ECサイト、コンテンツサイトへ簡単に遷移するポ ータルサイトだ。BtoBのビジネスユースをメインに見込んでおり、バイヤー、小売店様に向け新たな商品価値を提示し、販売促進につなげることを目的として開催されている。今回の試みは、既存のVR展示会の試みなどを踏まえて、日本靴工業会からクレヨンピクチャーズに対してVR活用についての問い合わせがあったことから始まったそうだ。そして制作についての議論を経て、販売ツールとしてデジタル活用に注力したい日本靴工業会から正式な依頼を踏まえ開催が決定したという。
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