子育て世代にとって、子どもの成長ほど嬉しいことはないだろう。だが、同時に日々成長する身体に合わせて、衣服の買い替え頻度に頭を抱えている親も多いはずだ。そのため少しでも長く着てもらうために、不格好でも少し大きめの服を買ったり、汚れても良い安い服を選ぶなど工夫をする。
では、「子どものおしゃれは、もう少し大きくなってから」と諦めるしかないのだろうか。「そんなことはない」と語るのが、株式会社MISAの代表取締役であり、「ELMISA」のプロデューサーでもある上村紗也賀さんだ。 娘を育てるという自身の経験から服作りに向き合うことで、子どもの成長と思い出を重ねることができるブランドを立ち上げた。今回、上村さんに「ELMISA」に込めた思いやその服の特徴、環境問題への意識を伺った。
一生モノの子ども服を目指して
株式会社MISAが展開するブランド「ELMISA」は、いずれの商品も「一生モノ」を掲げている。子どもは成長も早く、服のサイズもすぐに変わってしまうため、おさがりや古着などで済ませようと考える親も多いだろう。だが、それにストップを掛けるのが「ELMISA」だ。子ども服だからこそ、「記憶に残り続けるものを」という思いがあるようだ。