自分の足に本当に合う靴が見つからない、あるいは、デザインは気に入っていても、長時間履くと足が疲れてしまう。
そうした靴にまつわる悩みに対し、足本来の機能を最大限に引き出すことを目指したベアフットシューズ[1]という選択肢がある。
米国発シューズ「LEMS」の思想と、足を開放する機能性
LEMSは、「Live Easy and Minimal , less is more(より少ないもので、より多くを感じる)」という考え方を掲げる、2011年創業の米国・ボルダー発のシューズブランドだ。過度なクッションやアーチサポートで足を保護するのではなく、足が持つ本来の力を引き出すことを追求している。その思想を具現化するのが、ブランドの核となる機能性だ。
従来のベアフットシューズは、その機能性からストイックな印象を持たれることも少なくない。これに対し、LEMSは適度なクッション性を加えた「ミニマリストベアフットシューズ」という立ち位置をとる。
裸足感覚を損なわない最低限のクッション性は、ベアフット特有の地面からの刺激に徐々に慣れることを可能にし、初めて履く人の不安を和らげる役割を持つ。