メタバースやNFTが広まりを見せるなか、デジタル空間におけるファッションアイテムが登場するようになった。自分たちのアバターに好きな洋服を着せて、現実さながらにファッションを楽しむというものだ。
そのなかで、現実世界の私たちが身につけられる「物理的な商品が存在しないデジタルオンリーのスニーカー」を開発した会社がある。それがCarbon Sink Sneakerを発表したUNDERLINEだ。しかも、このシューズを購入すると、地球上のCO2の「吸収」にも貢献できるという。 今回、同社の代表である尾形拓海さんに、会社のコンセプトや製品の狙いだけでなく、デジタルファッションの展望についても伺った。
カーボンニュートラルにむけて
尾形さんは元々ファッション産業の環境問題に強い関心があり、近年のメタバースが盛り上がりを見せているなかで「デジタルファッション」に出会った。メタバースでは自分のアバターを自由に着せ替えすることができるが、「物理的なアイテムが存在しないデジタルオンリーのファッションという概念自体が非常に新鮮で、衝撃的でした」と当時を振り返る。そのとき、デジタルファッションとCO2削減を両立させることで、新たなサステナビリティの常識を作り上げることができるのではないかと考えて、同社を設立した。
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