「ZERO BRANDs」は商品廃棄ゼロの実現を目指す、株式会社ゼロブランズのオンラインショッピングサイトである。物流会社が新会社を立ち上げ、ファッション業界の環境問題に取り組むその背景とは。株式会社ゼロブランズの小林さんに話を聞いた。
物流会社が取り組むサステナブル
センコー株式会社の親会社であるセンコーグループホールディングスは、年間売上高 6,231億円の物流会社で、グループ企業161社で構成されている。その内ファッション物流の年間売上は約500億円、物流費5%と想定した場合、約1兆円規模のファッション商品の物流を取り扱っている。国内ファッション業界の売上は7兆円と言われており、その14%の物流をセンコーグループで行っている計算だ。そんなファッション物流のトップ企業であるセンコーが、ファッション業界の課題である商品廃棄問題を解決するために新たにプロジェクトを立ち上げた。それが株式会社ゼロブランズの取り組みだ。
ゼロブランズはファッション企業の余剰在庫品の、返品物流・再生加工・再販・リサイクルまで一貫した静脈物流プラットフォームを構築・運営し、プラットフォームに多くのファッション企業、販売会社、リサイクル会社を集めて、ファッション企業の廃棄ゼロを支援する会社である。