1936年にノルウェーの農民が履いていたモカシンシューズからインスピレーションを得て、ローファーであるウィージャンズを開発した「
G.H.BASS(ジーエイチバス)」。世界で初めてローファーを生み出したこのブランドは、どのような歴史を歩み、どんなこだわりを貫いてきたのだろうか。そして、なぜ若者に支持を得ているのか。今回は
GMT inc.のプレスを担当する三浦由貴さんにお話を伺った。
世界で初めて“ローファー”を作り出したブランド
1876年にメイン州ウィルトン市にて、ジョージ・ヘンリー・バス氏によって設立された「G.H.BASS」。その歴史について三浦さんはこう語ってくれた。「ローファーのイメージが強い『G.H.BASS』ですが、彼が最初に手掛けたのは、農業や林業の従事者に向けたブーツでした。改良を重ねることで厳しい要望を満たす製品を作り上げ、労働者たちの間で広く支持されるようになりました。
 創業当時はアウトドアブーツなどを作っていた。ブーツに使われたモカシンがローファーの元になっている
創業当時はアウトドアブーツなどを作っていた。ブーツに使われたモカシンがローファーの元になっているやがてアウトドア向けのシューズや戦時中ではパイロット用の航空ブーツを製造するなど事業を拡大していきました。そこで生まれたのが“目的に合わせて可能な限り最高の靴を作る”という哲学で、それは今でも受け継 がれています」