森の中にいるような、ふんわりと優しい雰囲気をまとう「森ガール」。2006年に登場し、一世を風靡したこのスタイルが、今、再び進化を遂げて帰ってきた。
SPINNS(スピンズ)が提唱する「ネオ森ガール」は、自然体という芯はそのままに、現代的な感性でアップデートされた新しい姿だ。
懐かしさと新しさが混ざり合う、令和のネオ森ガールは、かつてのスタイルをどのように現代へ落とし込んだのだろうか。今回は、SPINNSプレス部長の高橋恭平さんに、その魅力を深く語っていただいた。
PROFILE|プロフィール

高橋 恭平(たかはし きょうへい)
株式会社ヒューマンフォーラム SPINNSプレス部長
東京都豊島区池袋出身 1986年生まれ
2006年株式会社ヒューマンフォーラム入社
店長職、店舗管理職、古着バイヤー職などを経て現在の職に就いている。
SNSから生まれた最初のファッション、「森ガール」の再評価
森ガールは、2006年にインターネットから誕生した。 その名の通り、森にいそうなファッションを好む女の子を指し、その素朴さとガーリーさが融合したスタイルは、一部のコミュニティで熱狂的に支持された。童話の世界から飛び出してきたようなその雰囲気に、今なお惹かれ続ける人も少なくない。
高橋さんは、この森ガールを「SNSから誕生した最初のファッション」だと再評価する。
「当時はまだ雑誌が主な情報源で、今のようにスタイルやコミュニティが細分化されていない時代でした。そんななかで登場した『森ガール』は、mixiで生まれ、現代のInstagramやTikTok発のカルチャーに通じるものがあります。