ロボットや義足の研究者であり、株式会社Xiborg・遠藤謙氏とお送りする特集企画「身体/衣服と機能」。今回は、2012年ロンドンパラリンピックの閉会式への出演が話題となり、その後もパラリンピックやテクノロジーのイベントへ登壇する義足のポップスター、ヴィクトリア・モデスタ氏をお迎えします。
義足とファッション、そこでのアイデンティティについて、遠藤氏自らインタビューした模様をお届けします。
PROFILE|プロフィール
Viktoria Modesta(ヴィクトリア・モデスタ)
「バイオニック・アーティスト」として
ディスニーやハリウッドから受けた影響
モデスタ幼少期多くの時間を病院で過ごし、その間にディズニーやハリウッドの映画をよく見ていました。そしてそれらの映画のように、クリエイティビティによってあらゆる状況や世界を新たに想像できるという考え方にとても刺激を受けました。自分の身体や人生・周囲の世界を構築できるという考え方がとても好きで、成長の過程で出会った表現方法が、私にとって非常に充実したものであると感じています。意図を持ったアートやアートアクティビズムは、文化に進化をもたらす上で最も強力であり、政治家よりもアーティストの方が世の中に影響を与えていると感じることもあります。
遠藤ラトビアで生まれ、その後ヨーロッパに移住したそうですが、どのようにアーティストとしてキャリアをスタートさせたのでしょうか?