「エア(空気)」のリズムを整えることを追求した機能性インナーは、まるで着ていることを忘れてしまうかのような心地よさを実現する。
2012年の誕生以来、毎年のようにアップデートが繰り返され、今なお進化を続けているという。そんなエアリズムの快適性の秘密を探るべく、株式会社ユニクロの鈴木絵美さんに話を聞いた。
エアリズムの元となる2つのインナー
エアリズムが生まれた経緯を教えてください。
エアリズムの誕生には「サラファイン」と「シルキードライ」というインナーが深く関わっています。別名「エアコンインナー」とも呼ばれるサラファインは、汗や湿気をすばやく吸収・拡散させる ことで、サラサラとした着心地が続き、衣服内を快適に保つ女性用のインナーです。細いベンベルグ糸[1]を使うことで肌との摩擦を軽減し、肌の上を滑るようなサラサラとした着心地を実現しました。
一方のシルキードライは、「着心地ゼロ」を目指し、卓越した軽さとなめらかな肌触りを実現した男性用インナーです。繊維をマイクロ化することで、肌との摩擦が軽減し、よりソフトな肌触りを実現したもので、従来品に比べ、通気性は約1.8倍、ドライ機能は約1.2倍に高められていました。