2019年、55 年ぶりに国が作る新しい大学制度として「専門職大学/専門職短期大学」が誕生した。これらは従来の大学とは異なり、ある職業のプロフェッショナルになるために必要となる「実践的スキル」と「知識・理論」を身につける、職業教育に特化した大学のことだ。
PIIFも同年に開校し、「従来のファッションデザイナーではなく『クリエイション』と『ビジネス』で世界に変革をもたらす人」を育てるとしている。
これまでの大学や専門学校とは異なるポジションから教育を実践しているPIIFは、ファッション教育においてテクノロジーをどのように位置付けているのだろうか。
そこで今回、PIIF国際ファッション学部の学部長である永澤陽一教授と、株式会社ニューロープ代表でもある同学部の酒井聡准教授に、教育の方針から具体的な授業内容、今後育成したい人材についてまで、話を伺った。
コロナ禍をきっかけに教育方針を転換
PIIFは開校以来、学生に対してテクノロジー活用に関する基礎的な講義や、ツールの使用に関する学習の機会を積極的に提供していた。