Fashion Tech Newsでは2020年よりONLIFE(オンライフ)社が提供するスニーカーアプリ「Aglet(アグレット)」のアップデートについて、2020年より「
『AGLET』による、メタバースなコマース体験の実現へ」と「
メタバースと実空間両方でスニーカーヘッズの交流が生まれる?『AGLET』」の記事をリリースしてきた。そして5月に、日本からのユーザーが急増、一時は日本のアップルストアでダウンロード数1位を記録した。さらに、Agletは最近フィジカルスニーカー「Aglet One」を世に送り出し、これは数秒で完売した。そこで今回、同社のCEOであるRyan Mullins(ライアン・ムリンズ)氏にユーザー急拡大の背景についてインタビューを行った。
NFTを日常に融合させる
5月初旬、ツイッターを中心にユーザーベースが急速に拡大したようですが、どのようにこの状況を見られていますか。
NFTを発表してから最初の2日間で25万人のプレイヤーが増え、その間に日本のApp Storeのゲームアプリランキングで1位を獲得するなど、かなりワイルドなことが起きたと思います。Agletのアクティブプレイヤーは350万人に達し、ローカライズと日本語への対応を進めており、より多くの人に私たちの体験を届けられるようにしたいと考えています。アプリのローンチ開始から常に日本にフォーカスしていましたが、NFTを発表するまで本格的にブレイクすることはありませんでした。NFTの立ち上 げは、当初から行いたいと思っていたのです。実は2018年、資金調達やアプリのローンチをする前は、Sneakercryptという会社名でした。最近の市場の伸びは、異常なほどです。当社のコアテーマのひとつに、「ゲームが世界を飲み込む」というのがあります。もちろん、ゲームはとてもポピュラーで、人々はゲーム内で遊び、大量のお金を使います。しかし、私たちが目指しているのは、そういうことではありません。私たちが言いたいのは、もっともっと壮大なことで、ゲームのメカニズムとデザインが、今やカルチャーに食い込んでいると考えています。カルチャーは、今やゲームのように構成され、デザインされているのです。スニーカー、ストリートウェア、バッグ、フィギュア、レコード、ワイン、NFT、アート、トレーディングカード、ゲーム内アセットなどなど。
私たちは、ブランドと取引するとき、人々はそのブランドのゲームに参加しているのだと考えました。希少価値のある資産を購入するために、他の消費者と競争しているのです。そして、その資産をさまざまな二次市場で裁定取引するとき、メタゲームが始まります。つまり、良くも悪くも文化の金融化、投機化です。最初はとてもエキサイティングなのですが、しばらくすると単なる取引になり、非常に退屈になります。NFTを立ち上げる前、私たちはデジタルアセット市場で同じような構造を目の当たりにし、それを繰り返したくないと思いました。
そこで、昔ながらのやり方 で、楽しく、長くプレイしてもらえるようなゲームを作ろうと考えました。まず、ゲームとユーティリティの構築に注力し、プレイヤーの好みを学び、その後、プラットフォームにWeb3.0の機能を搭載することに移行したのです。
人々が世界中を動き回るようになると、NFTをオンラインで販売するだけでなく、日常生活の中でNFTとどのように融合できるかが分かってきます。そのため、私たちが望むのは、世界中の人々の生活にゲームを取り入れることです。だから、私たちがやっていることは、もっと大きなチャンスだと思うのです。アバター用のデジタルスニーカーやアパレルだけでなく、あらゆる種類の商取引にチャンスがあると信じています。地図を使って、小売店やコンサート会場、施設などにNFTを設置することができます。私たちは、このようなことを実現するために、今年中にいくつかの素晴らしいパートナーシップを結ぶ予定です。ご期待ください。