従来の吸水速乾や抗菌防臭などの機能性素材とは異なり、人体生理学を基盤にしながら人体への作用を考えた機能性素材「
AddElm」を開発して注目を集めているのが、
AddElm株式会社だ。
同社は、生地の評価試験によって定義された機能素材を1G(1st Generation)と定義。そして、人体生理学を基盤に、人体への作用を考慮しながら素材開発を行い、その影響が評価されたものを2G(2nd Generation)と定義して、次世代の機能性素材を開発しているという。
「AddElm」は現在、睡眠をサポートする「add.00」、リラックスを追求する「add.01」、日常をアクティブにする「add.02」、アスリートを対象にした「add.03」の4つを展開している。着用することで人間が持つ力を活性化し、それぞれの用途に応じたコンディショニングを整えることを目的としている。
そこで今回、同社の会長である杉本健さんに、「AddElm」の開発に至った経緯や、その特徴や既存の機能性素材との違い、今後の展開などを伺った。
AddElm開発のきっかけ
もともと、杉本さんは学生時代に野球に取り組んだ経験からスポーツウエアに関心を持つようになり、スポーツ・カジュアルウエアのデザイナーとして活動していた。