アウターの中に空気を入れて防 寒する特殊なシステム「AIRUNIT
®(エアユニット)」を搭載した、「
emulation(エミュレーション)」という日本のブランドを知っているだろうか。「そもそも空気は暖かいのか?」という声が聞こえてきそうだが、驚きのテクノロジーと洗練されたデザインで構成されるemulationについて、株式会社スリーネイション、emulationチームの峠 聖悟さんにお話いただいた。
空気をまとうAIRUNIT®
「ブランドスタートのきっかけは、海外の協力会社が空気で膨らむ仕様の防寒アパレル技術のパテント(特許)を持っていまして、『これでなにか作れないか』という話をもらったのが始まりです。空気で膨らます衣料というのは救命胴衣がそうであるように以前からあるものですが、防寒着として使われるようになったのは近年のことです。スポーツウエアや、アウトドアウエアなどですでにいくつか存在するのですが、それをギアとしてではなく、ファッションに落とし込んだのがemulationというブランドです。
まずemulationオリジナルのAIRUNIT®というものを開発しました。これはベスト形状のもので、さまざまなアイテムのインナーに搭載することができます。たとえばアウトドアウエアなどで空気で防寒する仕様のものは、服自体が膨らむというものがポピュラーなのですが、これではデザインにかなり制限がかなり出てしまいます。しかしこのAIRUNIT®ならデザインの制限なく、さまざまなアイテムに取り入れることができるというのが特徴です。