Fashion Tech News symbol
2023.07.26

HOKAの人気シリーズ「MACH」に プレート搭載モデル「MACH X(マッハ エックス)」が登場

リンクをコピーしました
分厚いミッドソールとロッカー構造による快適性と、ユニークなスタイルが支持され、ランニングシーンはもちろんのこと、そのデザイン性の高さからファッションシーンでも支持を集めているHOKA(ホカ)。より速く走りたいランナーのために開発された「MACH(マッハ)」は、クッション性だけでなく、反発性、軽量性にも優れたシリーズ。
軽やかなライド感と、スピードを出しやすい設計で、中上級レベルのランナーからの支持も厚い。そんな「MACH」にプレート搭載モデルが登場。その意図はどこにあるのか。そしてどのようなシューズに仕上がっているのだろうか。

アスリートのトレーニングの質を高めるために生まれた「MACH X」

「トレーニングの質を高めたい」というHOKAアスリートの要望に応えて誕生したという「マッハ エックス」。まずは、HOKAプロダクト担当バイスプレジデントのコリン・イングラム氏による商品発表時のコメントを引用して、概要を抑えておきたい。
「マッハ エックスは、ハイパフォーマンスに特化したテンポ走シューズです。競技アスリートが求めるスピードにマッチするよう、優れた反発性が備わっています。ソフトでキレのある、HOKAの真骨頂ともいえるライド感を実現したデイリートレーニングモデルです。マッハ エックスは、全力で走りたいランナーに最適なシューズです」。
HOKAアスリートの要望に応える形で誕生したマッハX
HOKAアスリートの要望に応える形で誕生したマッハX
では、競技アスリートがトレーニング用のシューズに求める機能性を追求した「マッハ エックス」にはどのようなテクノロジーが採用されているのだろうか。
「Pebax製のプレートを搭載し、ミッドソールの一部に高い反発性を備えたPEBAフォームを採用している点が大きな特長です」と、HOKAのアシスタント マネージャー ,フィールド エクスピリエンス レップ、安藤正直さんは言う。
Pebax製のプレートは、近年のレーシングシューズに採用されることが多いカーボンプレートと比較すると、ソフトであることが特長。それゆえコントロールしやすく、路面からの突き上げが少ない。
マッハ エックスはPebaxⓇ製のプレートを搭載している。30,800円(税込)
マッハ エックスはPebaxⓇ製のプレートを搭載している。30,800円(税込)

高い反発性を備えながら安定性もしっかりと確保

ミッドソールの上部に採用されているのは、HOKAのトップレーシングシューズである「ROCKET X 2(ロケットエックス 2)」にも使われているPEBAフォーム。軽量かつ反発性に優れた素材で、HOKAのカーボンプレート搭載シューズ「CARBON X 3(カーボンエックス 3)」のミッドソールに採用されている素材と比較して、34%も反発性に優れているという。
「ミッドソールのボトム部分にはEVA素材を採用しているため、高い反発性がありながら安定性も確保されています。推進力、スピード感が感じられながら、ブレや不安定さを感じさせないシューズに仕上がっています」
2層のミッドソールにプレートを挟んだ構造は、PROFLYX(プロフライエックス)と名付けられている。PEBAフォームとEVAフォームで、Pebaxプレートを挟んだPROFLYXにより、反発性、クッション性、安定性をハイレベルでバランス良く備えたシューズとなった。レースで「ロケット エックス 2」のようなシューズを履くランナーが、トレーニングで履くのに適したスペックだといえるだろう。
当然ながら、プレートの入ったシューズとそうでないシューズは、ライド感が異なる。プレートを備え、反発性に優れたフォームを採用している「マッハ エックス」は、レースシューズ同様のライド感がありながら、安定性が高く、脚へのダメージは少ない。本番に近い感覚でトレーニングをしたいときに、特に活躍してくれるはずだ。
2層構造のミッドソール。上部(ホワイトの部分)がPEBAフォーム、下部(グリーンの部分)がEVAフォーム。反発性、クッション性、安定性をハイレベルで備えている
2層構造のミッドソール。上部(ホワイトの部分)がPEBAフォーム、下部(グリーンの部分)がEVAフォーム。反発性、クッション性、安定性をハイレベルで備えている

レースでもトレーニングでも活躍するシューズ

もちろん、マッハ エックスをレースシューズとする選択肢も考えられる。
1 / 2 ページ
この記事をシェアする
リンクをコピーしました