人間は「服を着る動物」である。私たちは、はだかで外に出ることを禁じられており、生活時間のほとんどをいろいろな服に着替えながら過ごす。人間の社会は「被服」を前提に設計され、だからこそファッションは途方もなく豊かだ。
一方で、人間以外の動物が服を着るとき、そこにはどのような意味が生まれるのだろうか。
今回は「ドッグウエア=イヌ用の服」の制作現場に注目してみたい。飼い主はなぜ、飼い犬に服を着せるのか。人間とはまったく違う可動域と皮膚感覚を持つ動物にとって「良い服」とは何か。そもそも、体毛に覆われているイヌに服は不要ではないのか? さまざまな疑問が浮かぶ。
イヌにとって「服」とは?
Howlyの活動について教えてください。
Howlyは、2023年11月にスタートしたドッグプロダクトブランドです。群馬県にアトリエを置き、デザイナーの私とブランディング担当のメンバー2人で企画・生産を一貫しながらイヌ用の服、リード、ベッドなどを中心にリリースしています。現在は2つ目のコレクション(2024SS)をリリースしたところです。