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2024.04.26

実力派! 「キーン」初の防水ソックス「ニューポート ウォータープルーフ ソックス クルー」

ソックスが防水になればサンダル履きで水に入っても足が濡れない。水抜けがいいから靴より乾きが速い。防風性もあるため、雨の日も風の日も雪の日も靴に履き替えず、春夏秋冬サンダルで野山も水辺も街も歩ける。目から鱗のアイテムではないか。
フットウェアの常識を覆す「キーン(Keen)」の防水透湿ソックス「ニューポート ウォータープルーフ ソックス クルー(Newport WP Socks Crew)」について、「キーン・ジャパン合同会社」で開発者の秋元直樹さんに話を聞いた。

耐水圧5000mm、透湿性7000g/m2-24hを誇るソックスは「履くレインウェア」だ!

ニューポート ウォータープルーフ ソックス クルー 4,510円(税込) サイズはS(23-25cm)、M(25-27cm)、L(27-29cm)の3種類 カラーは写真のBlackの他、White、Magnetの3種類あり、ラインのモチーフをこの後それぞれ紹介する
ニューポート ウォータープルーフ ソックス クルー 4,510円(税込) サイズはS(23-25cm)、M(25-27cm)、L(27-29cm)の3種類 カラーは写真のBlackの他、White、Magnetの3種類あり、ラインのモチーフをこの後それぞれ紹介する
2003年創業の「キーン」は、アメリカのオレゴン州ポートランド発のアウトドアフットウェアブランドで、デビューと同時に発売したサンダル「ニューポート(Newport)」が業界にイノベーションを起こした。つま先を守るデザインで、街でくつろぐもよし、野山を闊歩するもよし。サンダルでどこへでも出かけるスタイルを確立した。
ニューポートH2 15,400円(税込) 写真は新色のMartini Olive/Dark Olive
ニューポートH2 15,400円(税込) 写真は新色のMartini Olive/Dark Olive
「とくに水陸両用モデルの『ニューポートH2』はポリエステルのウェビングライニングを採用し、水辺のアクティビティを可能にしました。夏は素足にこれを履いてフィールドで自在に行動できます。湖畔や川辺などでは気にせず水に入る。そんな過ごし方ですね」
アウトドアでは春先や秋口、あるいは夏でも高地などは日内の寒暖差が大きく、朝夕に肌寒さを感じることが少なくない。そんなときのためにサンダルと履き替える靴を持参するのは少々ハードルが高いが、ソックスを1足、バッグに忍ばせておくのは簡単だ。
「ソックスに防水性があったらサンダルを通年で、雨の日や雪の日も履けるんじゃないかと思って開発したのが『ニューポート ウォータープルーフ ソックス クルー』なんです。アウトドアの必需品とされる防水透湿レインウェアと同様の3層構造で、防水性能を示す耐水圧は5000mm、蒸れにくさを表す透湿性は24時間で7000g/m2です」
取材中、目の前で防水透湿ソックスにお湯を注いで吊るしておく。すると、中の水は漏れないが蒸気だけ表地から立ちのぼるのがわかった。汗と共に湿気は外に逃がし、水はウェアの内外で遮断する
取材中、目の前で防水透湿ソックスにお湯を注いで吊るしておく。すると、中の水は漏れないが蒸気だけ表地から立ちのぼるのがわかった。汗と共に湿気は外に逃がし、水はウェアの内外で遮断する
実際に履いて水辺を歩いてみると、その楽しさ、快適さがわかる。ソックスで水に入るなんて、イメージでは水がしみこんでくるに違いないと思えるにもかかわらず、レインウェアで雨の中を歩くときのように皮膚が濡れない。水圧を感じても足は乾いたまま。面白い! なおかつ快適! これまでにない感覚だ。
「水陸両用の『ニューポートH2』と一緒に履く想定で開発した防水透湿ソックスですが、その他のサンダルに合わせても構いませんし、防水ではない普通のシューズと一緒に防水透湿ソックスを履くのもおすすめです。靴が濡れても足が濡れなければ快適さは確保されるわけです」
梅雨時なども、いざという場合のためにレインシューズを用意するより防水透湿ソックスを備えておくほうが、お気に入りのフットウェアを荒天時も活用できてリーズナブルかもしれない。街でもゲリラ豪雨が多発する時期にはバッグに入れておくとよさそうだ。

サンダルやシューズを荒天に耐える仕様にアップデートする機能性ソックス

Blackのソックスにあしらわれた白いラインは、ポートランドの象徴的な山であるマウント・フッドの冠雪をイメージしたもの
Blackのソックスにあしらわれた白いラインは、ポートランドの象徴的な山であるマウント・フッドの冠雪をイメージしたもの
「ソックスを構成する3層構造はレインウェアでおなじみの防水透湿層(メンブレン)が中間にあり、表地は撥水性のあるナイロンがメイン、肌に触れる裏地は速乾性と通気性と肌触りを考慮してバンブーレーヨンがメインになっています。レインウェア同様に防風性があるので冬もサンダルと防水透湿ソックスで快適に過ごせます」
Whiteのソックスにあしらわれたグリーンのラインは春夏シーズンのポートランドの山々をイメージ
Whiteのソックスにあしらわれたグリーンのラインは春夏シーズンのポートランドの山々をイメージ
Magnetのソックスにあしらわれたブルーのラインはポートランドの水辺をイメージしたもの
Magnetのソックスにあしらわれたブルーのラインはポートランドの水辺をイメージしたもの
山歩きをしていて、草に隠れた水たまりや小川のせせらぎに足を踏み入れてしまったことが何度かある。防水性の高いアウトドアシューズを履いていても、深々と水に浸かると靴の中に水が入る。防水性が高いだけにシューズ内部の乾きが遅く、ソックスにも水がしみて不快なこと限りなかった。
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