2017年7月にカーボンプレートを搭載した厚底のランニングシューズを初めて発売したナイキ。トップアスリートは薄底で軽量のランニングシューズを履くという常識をひっくり返した。以降、厚底×カーボンプレートの組み合わせはランニングシーンを席巻し、他社も追随している状況。そんなナイキがこの夏にリリースした最新モデルには、どんなテクノロジーが詰まっているのか。
アスリート、科学者、デザイナーたちが一丸となった「Breaking2」というチャレンジ
ナイキが従来の常識を覆し、マラソンシューズにイノベ ーションを起こしたのは今から5年前のこと。2017年5月6日にイタリアのモンツァ・サーキットで開催された「Breaking2」というチャレンジが、そのきっかけとなった。アスリート、科学者、デザイナーたちが一丸となり、42.195kmを2時間以内(当時の男子マラソンの世界記録は2時間2分57秒)で走り切ることを目指すというプロジェクトだ。このとき、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート」という厚底カーボンシューズを着用したエリウド・キプチョゲ選手が、非公認ながら2時間0分25秒という驚異的な記録をマーク。キプチョゲ選手とともにシューズも注目を浴びることになった。この記事は会員限定です。
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