植物由来の樹脂である「ポリ乳酸」の圧電性に着目し、村田製作所の圧電技術と、帝人フロンティアの合成繊維技術を融合して電気の繊維「PIECLEX(以下、ピエクレックス)」を生み出したのが、
株式会社ピエクレックスだ。
同社は、村田製作所と帝人フロンティアの合弁会社として2020年に設立され、人の動きを電気エネルギーに変える電気の繊維の開発と、循環型社会の実現を目指している。
そこで今回、同社のブランディングチームに所属している井上貴文さんに、「ピエクレックス」が生まれた経緯や製品の展開、電気の繊維の可能性と課題、今後の取り組みなどを伺った。
「ピエクレックス」の抗菌における特徴とは
「ピエクレックス」とは、そもそもどのような素材で、どんな経緯で開発されたのだろうか。「『ピエクレックス』の原料は、ポリ乳酸という植物由来の樹脂です。このポリ乳酸の特性として、力が加わると自ら電気を発する圧電性を持っています。この特性があること自体は知られていたのですが、それを活用した具体的な製品化までは行われて いませんでした。
そうしたなか、村田製作所はかねてポリ乳酸の圧電性に着目しており、2007年にはポリ乳酸を使ったフィルムセンサ『Picoleaf(ピコリーフ)』の開発と製品化に成功しました。その後、フィルムセンサを糸状にすれば新たな可能性が生まれるのではないかと『ピエクレックス』の開発が2016年にスタートし、ポリ乳酸の電気抗菌効果の発見に至りました」
この記事は会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。 会員登録でできること
- 会員限定記事の閲覧、
音声読み上げ機能が利用可能 - お気に入り保存、
閲覧履歴表示が無制限 - 会員限定のイベント参加
- メールマガジン配信で
最新情報をGET