関西大学商学部教授。大阪市立大学大学院経営学研究科博士後期課程単位取得退学、博士(商学)。長崎県立大学経済学部、大阪経済大学経営学部を経て、2012年4月より現職。2009年度オックスフォード大学アカデミックビジター、2016年度エラスムス大学ロッテルダム客員研究員、2022年4月より日本学術振興会学術システム研究センター専門研究員。著書に、『百貨店の生成過程』(有斐閣)、Global Luxury: Organizational Change and Emerging Markets since the 1970s(Palgrave Macmillan)(共編著)など。
『百貨店の生成過程』(有斐閣、2006年)では、戦前を中心に百貨店の発展を描いたのですが、次第に戦後の百貨店にも興味を持つようになりました。たとえば大丸は1953年にクリスチャン・ディオールとライセンス契約していますし、三越はティファニーと1972年に提携し、独占販売を始めました。いまでこそ、ラグジュアリーブランドは世界同一価格、同一水準で販売していますが、当時はラグジュアリーブランドだけで日本の銀行口座を開設するのも難しく、外商客を紹介するなど百貨店がブランドを日本で定着させるために果たした役割は非常に大きなものだったのです。そちらについては、共編著 Global Luxuary: Organizational Change and Emerging Markets since the 1970s にまとめています。