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2023.12.08

転がるように前に進む厚底ハイキングシューズ! サロモン「ELIXIR(エリクサー)」シリーズの全貌

1947年、フランス・アネシーで誕生したSalomon(サロモン)。快適性に優れたシューズは、トレイルランニングおよびハイキングシーンでの支持が厚いのはもちろんのこと、機能美を理由にタウンユースでも人気を獲得している。
 
そんなサロモンから、長時間の歩行を快適にする、規格外の厚底ソールを備えたハイキングシューズ「ELIXIR(エリクサー)」シリーズが登場した。クッション性と反発性に優れた素材を採用した分厚いミッドソール、爪先と踵部分が緩やかにカーブしたロッカー形状が採用され、スムーズな足運びを促進しながら、足の疲労を軽減してくれるという。一体どんなシューズなのだろうか。
ELIXIRシリーズは、ロングトレイルと言われるような長い距離の山道を楽に快適に歩くために開発されたシューズで、低山ハイクや長距離縦走まで幅広く活用できます。また、歩きやすさに加え普段着にもコーディネートしやすいデザインが支持されて、すでにタウンユースシューズとしても人気を獲得しています」と、SALOMON STORE TOKYO SHIBUYAスタッフの小林泰河さん。
厚底タイプのハイクシューズ。ELIXIR GORE-TEX。29,700円(税込)
厚底タイプのハイクシューズ。ELIXIR GORE-TEX。29,700円(税込)
よりサポート性のあるミッドカットタイプも展開。ELIXIR MID GORE-TEX。33,000円(税込)
よりサポート性のあるミッドカットタイプも展開。ELIXIR MID GORE-TEX。33,000円(税込)

クッション性と安定性も備えた厚底モデル

ランニングシューズではよく見かけるようになった大胆なロッカー形状を採用したELIXIR」。地面を強く蹴らなくとも前へ前へと転がるような推進力を得られること、そして厚底モデルならではの高いクッション性が特長だ。反面、ロッカー形状を採用した厚底モデルは着地が不安定になりやすいのだが、その点はしっかりと補強されている。
 
「シューズの外側に矢尻のような形をしたActive Chassis(アクティブシャーシ)というパーツを搭載しています。このActive Chassisが横方向のブレを抑制してくれます。また、ソールは横幅が広い設計で接地面積を広くとっているので、着地時も安定を感じてもらえるかと思います」
 
Active Chassisの形状や大きさ、搭載位置も計算されたもの。
 
ELIXIRのミッドソールには、クッション性と反発性を両立したEnergyFoam(エナジーフォーム)という素材を使っています。EnergyFoamの特長を生かし、ブレを抑えながらも、着用時に硬さや窮屈さが出ないように最適な形状で最適な位置にActive Chassisが搭載されています」
ボトムユニットは、EnergyFoamのミッドソール、All Terrain Contagripのアウトソール、Active Chassisで構成されている
ボトムユニットは、EnergyFoamのミッドソール、All Terrain Contagripのアウトソール、Active Chassisで構成されている
アッパーとソールを繋ぐように配置されたActive Chassisが横ブレを抑制
アッパーとソールを繋ぐように配置されたActive Chassisが横ブレを抑制

さまざまな地形に対応。雨にも強い

アウトソールには、サロモンのトレイルランニングシューズでもお馴染みのAll Terrain Contagrip(オールテレーンコンタグリップ)を採用。文字通りあらゆる路面に対応するために設計されたもので、ぬれた路面や乾いた路面、岩場や泥道など、あらゆるコンディションに対応し、高いグリップ力と安定性を発揮。耐久性にも優れている。
「ラグ(凹凸)は5mmで、アウトソールのパターンはオールマイティに対応できるベーシックなものになっています」
アッパーのライニングにはGORE-TEX(ゴアテックス)防水メンブレンを採用。雨天時でもシューズ内はドライに保たれる。山で突然の雨に降られてもGORE-TEXを採用し、ぬれた路面にも強いアウトソールを備えたELIXIR」なら安心だ。
GORE-TEXを採用しているので雨の日も安心
GORE-TEXを採用しているので雨の日も安心
さまざまな路面コンディションに対応するアウトソール
さまざまな路面コンディションに対応するアウトソール

快適なフィットと高いサポート力

ELIXIR」は、サロモン独自開発のSensiFit(センシフィット)を採用している。シューレースを締めると、アッパーパネル全体が足を優しく包み、足とシューズが一体化したようなフィット感が得られる。
サロモンのシューズを履いたことがある人ならお分かりだろうが、このSensiFitによるフィット感、ホールド力は非常に快適。「ELIXIR」はシューレースと連動するサイドパネルの面積が大きく、より強いサポート力を感じる。加えて、足首周りとシュータン部分にはソフトなパッドが使われている点も魅力。山道を歩く時間が長くなるほど、この快適性とサポート力が大きなメリットとなるはずだ。
 
また、爪先部分にはTPUの補強材を搭載。岩や木の根から足を守ってくれるので、険しい山道も安心して歩くことができるだろう。
アッパーの高いサポート力、心地好いフィット感もELIXIRの魅力
アッパーの高いサポート力、心地好いフィット感もELIXIRの魅力

転がるようなライド感。スムーズに足が前に出る

レーシングシステムは、お馴染みのクイックレースシステムではなく、フラットレース。シュータンのパッドとの相乗効果により、足の甲にかかる圧迫感を軽減してくれる。ビギナーに優しい設計で、ハイキングシューズを初めて履くという人も違和感なく着用できるだろう。
 
見た目はかなりインパクトのある厚底&ロッカー形状のソールだが、立っているときに、グラつきは感じず、安定感がある。歩き出すと、コロコロと転がるように自然に足が前に出る。長い距離を省エネで歩くことができそうだ。
 
MT.TAKAO BASE CAMP」に足を運べば、「ELIXIR」を含むサロモンのシューズをレンタルして山でのアクティビティを楽しむことができる。実際のフィールドでシューズの履き心地を試したい人は、ぜひ訪れてみてほしい。
地面を強く蹴らずともコロコロと前に進んでくれる
地面を強く蹴らずともコロコロと前に進んでくれる
PROFILE|プロフィール
小林泰河(こばやしたいが)
小林泰河(こばやしたいが)

SALOMON STORE TOKYO SHIBUYAスタッフ

Text by Fumihito Kouzu

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