「ゴムゴムシルク」という聞き慣れない名前にすでに驚いている人もいるかもしれないが、私たち消費者があずかり知らぬところで、繊維加工の技術は発展の一途をたどっている。いまやシルクは洗えるだけでなく、ゴムのように伸び縮みするというのだから、この素材に対するかつての常識は通用しないだろう。
今回新しいシルクを提供・開発したのが、
日本蚕毛染色株式会社だ。繊維の自社開発を得意としており、これまでにいくつもの機能性繊維を生み出しただけでなく、繊維の加工方法に関する特許も取得している。
そこで同社機能繊維事業 業務3課係長の安部宏正さんに、自社で開発されたシルク加工の技術について語っていただいた。「ゴムゴムシルク」の誕生に至るまでに、どのような開発の流れがあったのだろうか。