桜の満開も迎え、暖かい日も増えてきた。すでに夏休みの計画を立てている人もいるのではないか。山や川へ遊びに行く人もいれば、ガーデニングに勤しむ人もいるだろう。
そこで悩まされるのが虫刺されだ。虫除けスプレーや蚊取り線香を使ったとしても、どれほど効果があるのか。特にアウトドアのようなアクティブな活動では、それらを使ったとしても、気づいたら虫に刺されていたという経験は誰しもある。
そこに防虫機能を持った衣服が登場した。それがFoxfireの「着る防虫」シリーズだ。アース製薬と帝人フロンティアが生み出した「スコーロン®」という素材によって、虫が寄ってきても嫌がってすぐに飛び立つという。そこで今回、同ブランドを手掛ける株式会社ティムコのアウトドア部の菅野周平さんと松尾尚紀さんに、「スコーロン®」の開発からその仕組みまでを伺った。 PROFILE|プロフィール

松尾 尚紀(まつお ひさき)
株式会社ティムコ アウトドア部 企画開発課 課長
スコーロン製品の取り扱い開始時からクロージングのデザインを担当。趣味である釣りやトレッキングなどのアクティビティ時に虫に悩まされた自身の経験から、スコーロン製品の開発に着手した。
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菅野 周平(かんの しゅうへい)
株式会社ティムコ アウトドア部 Foxfireプロモーション担当 主任
スコーロン製品の取り扱い開始時からプロモーションを担当。自身も釣り好きで、シーズンになると渓流でルアーフィッシングを楽しんでいる。その際はもちろんスコーロン製品を愛用。
4型のフライフィッシングベストが始まり
Foxfireの設立経緯を教えてください。
1969年に釣具の輸入からティムコ社は始まりました。ですが、海外製は日本の気候やサイズ感が合わず、また日本では山岳渓流で釣りをするというフィールドの違いがありました。そこで当時の社員が、1982年に4型のフライフィッシングベ ストを作りました。これがFoxfireのブランド設立経緯です。