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スキンケアの選び疲れに朗報? 科学が証明した「“好き”な使い心地で選ぶと肌が若返る」という新事実
昨今の化粧品市場では、SNSの影響もあり、配合されている成分を基準に製品を選ぶ「成分買い」が主流となっている。メーカー側も成分訴求を強める傾向にあるが、一方で情報過多により、スキンケア選びに対して難しさや疲れを感じているユーザーも少なくない。
こうした現状に一石を投じる研究結果を発表したのが、創業140年以上の歴史を持つ老舗化粧品メーカー、桃谷順天館である。同社が横浜国立大学との共同研究で導き出したのは、「好きな使い心地で選ぶと肌が若返る」という革新的なエビデンスだ。研究を主導した桃谷順天館の中央研究所副所長、野上紀子さんに、研究の背景や「使い心地」を重視するメリットについて詳しく聞いた。
PROFILE

野上紀子(のかみのりこ)
株式会社桃谷順天館 中央研究所 副所長
スキンケアを使い続ける動機に着目
この研究では、感性工学に基づき、スキンケアの選び方やテクスチャーの好みと肌状態の関係について実験が行われた。野上さんは長年の研究経験から、「感性」の重要性について確信していたという。「化粧品開発に携わるなかで、ユーザーが製品を選ぶ理由と、使い続ける理由は異なることがわかっていました。長く使い続ける主な理由は、肌に合っている実感があることや、使い心地がちょうどいいと感じるから。それを踏まえると、ユーザー自身の感性にこそ価値があるのではないかと考え、科学的な検証に乗り出しました」
検証にあたっては、五感情報工学の第一人者である横浜国立大学大学院の岡嶋克典教授にアプローチ。20~50代の女性60名を対象に、膨大なデータから導かれたアルゴリズムによる高度な肌解析をおこなった。
「画像解析による肌年齢分析では、キメ、明るさ、しわ、たるみ、毛穴など、多角的な項目から肌の印象を総合的に評価します。たとえシミがあっても、ハリがあり、キメが整い、明るく見えると、肌年齢は若く評価されるのです。解析には国内外の膨大なデータを使用し、肌がもたらす繊細な印象の違いまで捉えるアルゴリズムによって評価を行っています」
「好きなテクスチャー」で選んでいる人は、より肌年齢が若い
実験の結果、テクスチャー(使い心地)を重視して製品を選んでいる群は、効果や成分を重視する群と比較して、実年齢に対する肌年齢が有意に若く、良好な肌状態を維持していることが明らかになった。さらに、異なる使用感を持つA~Eの5種類のローションを用意し、参加者の選好と肌状態(水分蒸散量、水分量、皮脂量、弾力など)の関連性を分析したところ、美容業界の常識を覆すような「逆肌診断」とも呼べる相関関係が確認されたのである。
「自分の感覚で心地よいと感じる製品を選ぶことが、結果的に肌年齢や肌の健康に良い結果をもたらすと科学的に証明できました。一般的には『水分量が少ない肌にはこの製品』といった、メーカー側からのおすすめ分けがなされますが、この研究では肌質によって好みが分かれるとともに、肌なじみの心地よさ具合も異なることがわかったのです」
たとえば、とろみのあるオイルフリーローションは、肌の水分量が多く皮脂が少ない人に好まれる傾向がある。これは水ベースの剤が水分の多い肌になじみやすいためだ。一方で、オイル入りの油滴ローションは、皮脂が十分にある人に好まれる。肌表面の油分となじみやすく、それが心地よさとして知覚されるからである。
つまり、肌なじみが良いからこそ心地よく感じるのであり、自分の感覚に従うことは、自分の肌質に合う「浸透具合の良さ」を選び取ることと同義なのだ。その裏付けとして、参加者が自身の好みに基づいて選んだローションとクリームを1ヶ月使用したところ、水分量が有意に増加し、実際に肌状態が改善することも確認された。
「SNSなどで誰かがすすめているものを選ぶ楽しみもありますが、万人に合うスキンケアは存在しません。肌状態は人それぞれ異なり、季節や体調でも変化するからです。
今回の研究を通して、成分の効果を最大限に引き出すためにも、テクスチャー、すなわち『肌なじみの心地よさ』を大事にしていただきたいという結論に達しました。もちろん成分や効果で選ぶのは良くないということではなく、まず自分の感覚を生かすことこそが、成分の効果を実感するための近道になるのです」
五感で選ぶスキンケア「CHEF de BEAUTĒ(シェフドボーテ)」
この知見を具現化したのが、2025年7月に発売された新ブランド「CHEF de BEAUTÉ(シェフドボーテ)」である。
今のトレンドは高濃度配合や成分訴求だが、あえてキャッチーになりにくい「テクスチャー」や「感性」を大切にするブランドとして、10年以上の歳月をかけて同社がたどり着いた答えだ。
「自分の肌に合うものは自分の肌が一番よく知っている」というコンセプトを掲げ、研究と同様の5種のローションと4種のクリームを試せるキットや単品製品、さらに4種のスキンフレグランスを展開している。
特徴的なのは、ローションとクリームが無香料である点だ。まず好きな香りのスキンフレグランスを選んでリラックスし、その後に肌が求めるテクスチャーを重ねるというステップを提案している。すでに体験したユーザーからは、好みの質感で選ぶことで「乾燥しなくなった」、「肌がふっくらした」、「化粧崩れがしにくくなった」といった肌の土台が変化した声が多数届いているという。
今後はPOPUPストアや今春にオープン予定の旗艦店を通して、自分の感覚を信じることの大切さを発信していく予定だ。
肌の知性を信じるという新基準
私たちはいつの間にか、鏡の中の自分よりも、スマホの画面に並ぶ「成分名」や「配合率」を信じるようになってしまったのかもしれない。しかし、桃谷順天館が示したデータは、私たちの五感こそが、もっとも精緻な肌診断器であることを物語っている。情報に迷ったときこそ、手のひらで感じるテクスチャーに身を委ねてみてはいかがだろうか。自分の肌が「心地よい」と認めるものを選ぶこと。そのシンプルで贅沢な原点回帰こそが、未来の肌をもっとも若々しく輝かせるための、最短ルートなのかもしれない。
<POP UP 情報>
2026年2月25日(水)~3月10日(火)に大阪のあべのハルカス近鉄本店 タワー館2階 化粧品フロア特設会場にてPOPUPを開催。テクスチャーの心地よさで選ぶスキンケア『hadakiki』、日々の気持ちに合わせて選べる『スキンフレグランス』など、あなたの肌が喜ぶベストなアイテムに出会う全く新しいスキンケア体験をお届けする。POPUP限定の特別な体験や先着の方へのご来場プレゼントも用意しているとのこと。
期間:2026年2月25日(水)〜3月10日(火)
営業時間:10:00〜20:00
場所:あべのハルカス近鉄本店 タワー館2階 化粧品売り場 特設会場
詳細URL:https://chef-de-beaute.com/blogs/news/pop-up-%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%AE%E3%81%94%E6%A1%88%E5%86%85-%E3%81%82%E3%81%B9%E3%81%AE%E3%83%8F%E3%83%AB%E3%82%AB%E3%82%B9%E8%BF%91%E9%89%84%E6%9C%AC%E5%BA%97
Text by 継田 理恵(美容家/ライター)









