

Articles
スカンジナビア発のバッグブランド「Db(ディービー)」の次世代複合素材を使った「Weigh Lighter(ウェイ ライター)」シリーズに迫る
スカンジナビア発のバッグブランド「Db(ディービー)」をご存じだろうか。スノーアクティビティ、トラベル、そして普段使いにも適したアイテムを展開している。どのアイテムも独自のデザイン性とハイクオリティを兼ね備えた、唯一無二のブランドといえる。
今回は株式会社RCTジャパンの山内 郁孝さんに、Dbの数あるカテゴリーのなかから最新シリーズ「Weigh Lighter(ウェイ ライター)」のアイテムを中心に、お話を伺っていこう。
フリースタイルスキーヤーとプロダクトデザイナーの出会いがDbの原点
まず、Dbというブランドの基本情報について知っておきたい。ブランドの歴史からお話を伺っていこう。「2011年、スウェーデン人のフリースタイルスキーヤーJon Olsson(ヨン・オルソン)氏と、ノルウェー人のプロダクトデザイナーTruls(トゥラルス)氏がサーフィンをしていたときに出会ったのがきっかけです。
Jon氏は世界中を飛び回るプロスキーヤーで、『気に入るバッグがなくて困っている』とTruls氏に話したところ、波待ちの合間に『それなら自分たちで作ろうよ』という話になり、2012年にDbが誕生しました。
ブランドの最初のプロダクトは、スキーを収納できるバッグ『Snow Roller(スノー ローラー)』。使わないときはコンパクトに折りたためるという、画期的なアイテムでした。
ブランドデビューの年には、ドイツで開催された合同展示会『ISPO(イスポ)』に出展し、『ISPOアワード』を受賞。この出来事をきっかけに、ヨーロッパを中心に早い段階で知名度を高めていきました。
スノーアクティビティ用のアイテムが中心だったのですが、そこから取り扱いの種類が広がり、トラベル需要に合わせてラゲッジなどのカテゴリーも増えていきました。
Dbの大きな特徴のひとつに『フックアップシステム』という仕様があります。これは、Dbのバッグ同士を連結して使用できる仕組みです。たとえば先ほどお話しした『Snow Roller』も、専用のキャスターを取り付けてラゲッジと連結させることで、肩に負担をかけずにさまざまな場所へ持ち運ぶことができます。
このように、フックアップシステムを活用することで、用途に合わせていろいろなバッグを組み合わせて使うことができるのです」



「Snow Rollerを発表してから10年以上が経ちますが、Dbではマイナーチェンジを重ねながら常に進化を続けています。
また、グローバル展開を進めるなかで、『D』と『b』というイニシャルは世界中のさまざまな企業名と重複するため、それを避ける目的でアンダーバーを加えた『D_b_』をトレードマークとして採用しました。
ブランドの始まりはスノーアクティビティ用のバッグでしたが、その後はサーフボードやスケートボード用のバッグも手がけるようになりました。アスリートたちをサポートしながら、彼らからのフィードバックをもとに製品開発を行うことで、より高品質なプロダクトを生み出し続けています。
トラベルバッグのカテゴリーでは、かつて『Leica Camera(ライカ カメラ)』でデザイナーを務めていた人物がチームに加わり、ゼロから新たなトラベルラゲッジの開発に着手しました。その結果、他にはない独創的なデザインのプロダクトが誕生しています。
さらに、こうした異なるカテゴリーのアイテムにもフックアップシステムを搭載することで、すべてのバッグ同士を連結できるというのがDbの大きな特徴となっています」


新カテゴリー「Weigh Lighter」
そして今回の本題。いまDbでもっともフレッシュなカテゴリー、「Weigh Lighter」についてお話を伺っていきたい。この「Weigh Lighter」は素材へのこだわりが特徴だという。まずは、注目の素材「ALUULA Graflyte(アルーラ グラフライト)」について説明していただこう。「Weigh Lighterというカテゴリーのバッグは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のテキスタイルブランド『ALUULA Composites(アルーラ コンポジティズ)』が開発したALUULA Graflyteという生地を使用しています。
この素材の最大の特徴は、軽量でありながら、完全防水で高い引き裂き耐久性を備えていることです。劣化もしにくく、寒い場所でも生地が硬くなりません。さらにUVプロテクションに対応しており、リサイクル性が高い点も魅力です。
素材はポリエチレンをベースに、ポリマーマトリックスと混合させたコンポジットファブリックとして、1枚の生地に仕上げられています」

「そんな特性を持つALUULA Graflyteを使ったWeigh Lighterというカテゴリーは、ファッションアイテムとしての一面を持ちつつ、山でも使える高い性能を備えています。洗練されたデザインと山のギミックの両方を兼ね備えている点が特徴です。
アウトドアウエアを日常着として取り入れたファッションスタイルを指す“ゴープコア”という言葉がありますが、このWeigh Lighterはまさにそのゴープコアなアイテムだといえます。モデルは4種類で、アイテムカラーはすべてホワイト。生地が透けるデザインで統一されています」

「Helmet Bag(ヘルメット バッグ)」
ここからはWeigh Lighterのバッグ全4ルックスを紹介していただこう。「はじめに、『Helmet Bag(ヘルメット バッグ)』をご紹介します。フロントには大きめのポケットが2つ付いており、メインコンパートメントは大容量で、PCスリーブも備わっています。
また、ショルダーベルトは外してバッグ内に収納できるため、手持ちとしても使用可能です。さらに、先ほどご紹介したフックアップシステムを使えば、他のバッグと組み合わせて使うこともできます。
普段使いの大きめバッグとして活躍する一方で、バックパックと組み合わせれば、マウンテニアリング用の大容量バッグとしても使用できます」



「Sling(スリング)」
「Weigh Lighterのトップセラーアイテム、ショートツーリング用『Sling(スリング)』は、コンパクトながら圧縮可能なメインコンパートメントが3つに仕切られており、収納物を分けて整理できる仕様になっています。普段使いはもちろん、スキーのクライミングスキンや山登り用の細々としたギアも収納できるため、マウンテニアリングバッグとしても非常に便利なデザインです」



「Backpack(バックパック)」
「登山用のアルパインザックタイプ『Backpack(バックパック)』は、ロープをフックできたり、ピッケルを装着できたりと多機能な仕様になっています。本体は470gと軽量ですが、部品を取り外すことでさらに軽量化することも可能です。取り外したパーツのひとつである背中のパッドは、岩場に座る際のクッションとしても使用できます。容量は25Lで、日帰り登山やハイキング、アタック用としてちょうどよい大きさです」




「Split Duffel(スプリット ダッフル)」
「70Lという大容量ながらわずか1,300gという『Split Duffel(スプリット ダッフル)』は、山で荷物を運ぶために作られたアイテムですが、街でも使いやすいようにスタイリッシュにデザインされています。特徴的なのは、中央からメインコンパートメントが2つに分かれている点です。その高い収納力から、旅行用のダッフルバッグとしてもおすすめのモデルです」



Weigh Lighterは昨年秋冬に限定的に販売が開始され、今年に入り満を持して一般販売が始まったカテゴリーだ。来シーズンの春夏には、さらに新色が発売予定だという。
スノーアクティビティ、トラベル、そしてこのWeigh Lighter。一見、個性の異なるデザインワークだが、フックアップシステムによって連結できるというリンク感により、Dbならではの世界観が各カテゴリーの境界をなくすように広がっている。
この秋冬、街でも山でもシームレスに使用できるDbのアイテムを、ライフスタイルに合わせてぜひチェックしてみてほしい。
PROFILE

山内 郁孝(やまうち ふみたか)
株式会社RCTジャパン
ライフスタイル事業部 ブランドマネージャー
東京都出身。大学卒業後、メッセンジャーを経て某アウトドアブランドへ就職。スキー修行の為、北海道へ7年間移住した後、地元である東京へ帰京。RCTジャパンにてDbのブランドマネージャーを担当。



















