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MILESTO「STLAKT」が提案する“持ち歩く安心”── セキュリティ機能搭載ショルダーバッグの開発思想に迫る
直営店で集めた顧客のリアルな声をもとに、彼らがあえて防犯機能を目立たせず、日常に溶け込むデザインのままセキュリティを強化した理由とは何か。
この記事では、同社マーケティング部で広報・PRを担当する福士誉大氏に話を聞き、「STLAKT」シリーズが提案する、新しい“持ち歩く安心”の開発思想を探る。
PROFILE
福士 誉大(ふくし ようだい)
BRUNO株式会社 販売支援統括部 マーケティング部 チームリーダー
旅の境界が薄れる時代に生まれた「セキュリティ強化」の背景
STLAKTシリーズは今から約10年前、通勤から日常の外出まで、オンオフ問わず移動シーン全体に寄り添える上質なバッグを目指して誕生した。立ち上げ当初はANA(全日空)と共同開発を行っており、そこには旅のプロフェッショナルたちの知見が注ぎ込まれている。たとえば同シリーズのバックパックには、無駄のない機能美を表現するために空港の滑走路を意識したラインがデザインされている。
その後、世の中の働き方やライフスタイルが変化するなかで、ひとつのバッグをマルチに使う需要が高まった。加えて、海外旅行の需要が回復する一方、スキミングの手口の巧妙化や、混雑した場所での置き引きなど、移動中の防犯意識も強まっている。
直営店である「TRAVEL SHOP MILESTO」のスタッフが顧客から拾い上げたのは、「旅先では身軽に動きたいが、貴重品はしっかり管理したい」という切実な声であった。
「単なる収納力や機能性だけではなく、安心して持ち歩けることと、移動のストレスを解決することの2点を重要な価値としてデザイン設計しました」
キャッシュレス決済の普及や海外旅行需要の回復といった、市場環境の変化が著しい現代において、スマートフォンやクレジットカードなどの貴重品を持ち歩く際には見えない不安が常につきまとう。STLAKTシリーズは、機能とデザインの両面からその課題と向き合うことになった。

現代の移動に潜む3つのリスクと、実用的な解決策
新たなショルダーバッグの開発にあたり、想定した移動に潜むリスクは「スキミング」「置き引き・ひったくり」「バッグ内での貴重品の迷子」の3つだ。これらに対して、単一の防犯機能に頼るのではなく、複数のアプローチで実用的に備える設計が採用された。「現地では楽しい時間を過ごすことに集中していただきたいので、事前の防犯対策に余計なコストや手間をかけさせたくありませんでした。最初からバッグに機能が備わっていれば、防犯グッズを買い足す必要がなくなります」
福士さんの言葉通り、ユーザーの負担を減らす工夫が随所にちりばめられている。1つ目のスキミング対策として、「マルチセキュリティショルダーバッグ」には電波を遮断する素材を用いた専用ポケットを備えた。別途スキミング防止カードケース等を用意しなくても、直感的に収納するだけで安全が保たれる。

2つ目の置き引きやひったくりに対しては、取り外し可能なセキュリティストラップを備えた。スマートフォンや鍵をバッグとつないでおくことで不意の落下を防ぐだけでなく、ファスナーの引き手の下部に設けられたスペースにカラビナをかければ、勝手に開けられることを防ぐ簡易的なロックとしても機能する。

さらに3つ目のリスクである「探し物」への対応が、防犯性を一段と高めている。必要なものにすぐアクセスできる隠しポケットなど、徹底して配置にこだわった。バッグを開けっ放しにして中を探る無防備な時間を減らすことが、結果的にスキミングやスリから身を守る最大の防御となる。


日常に溶け込むデザインと、上質な素材の選定
強固なセキュリティ機能を備えながらも、いかにも防犯グッズのような見た目になってしまっては日常で使いにくい。機能を自然な位置に配置し、外観をすっきりさせることで、ビジネスから休日の街歩きまで違和感なく溶け込むデザインを追求した。生地には摩擦や接触に対する耐久性を考慮し、アウトドア用品にも用いられるCORDURA®ナイロンを採用した。ただし一般的な仕様ではなく、インビスタ社に特注したオリジナルの杢調デザインを用いることで、都市の景観にもなじむ上質な風合いを引き出している。さらに表面にはTeflon®加工を施し、急な雨や汚れに対応する実用性も付加された。

「防犯機能がありながらも大げさな見た目にせず、通勤や街歩き、旅行先の観光シーンでも違和感なく使えることを非常に大切にしています。使う人がバッグの中身を気にせずに、目の前の時間を楽しめる状態が私たちの理想です」

福士さんの言葉通り、細部の仕様変更にもユーザーの日常的な体験が考慮されている。
たとえば、「マルチセキュリティショルダーバッグ」のフラップ部分は、従来品では面ファスナーを使用していた。開閉時の音で盗難に気づきやすいという防犯上の利点があったものの、服の袖が擦れたり、電車の中で音が響いたりするといった日常使いでの課題が寄せられたため、本作ではマグネット式に変更された。防犯性と使い心地のバランスを常に図り直しているのだ。

すべての移動を快適にする、次のスタンダード
MILESTOにとって、特別な旅行だけでなく、家を出てから帰るまでのすべての時間が「旅」である。通勤や日々の買い物といった日常の移動においても、目に見えない小さな不安を取り除くことがブランドの根幹となっている。バッグが主役になるのではなく、持つ人の行動を支える存在であることが彼らの目指すゴールだ。「単なる収納力や機能性だけでなく、移動の中にある小さなストレスや不安を取り除くことで、快適な移動時間を提供していきたいと考えています」
福士さんは、安心感がもたらすポジティブな効果を強調する。バッグの中身や防犯を過度に気にすることなく、目の前の景色や体験に没頭できる環境を作り出すこと。機能性とデザインを高次元で融合させたプロダクトは、人々の行動をシームレスにつなぎ、次なる体験への一歩を軽やかに後押しする。
「STLAKT」シリーズが提案する新しいバッグの形は、単なる荷物入れという枠を超え、移動という体験そのものを豊かにする。ストレスフリーな時間を提供する彼らの挑戦は、これからも私たちのライフスタイルに寄り添い続けていくはずだ。














