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ミズノが誇るスーパートレーナー最新作 「MIZUNO NEO VISTA 3」のポテンシャル

2026.06.02
毎日のジョグの質を高めることを目指し、ミズノ初のスーパートレーナー初代モデルとして、2024年に発表された「MIZUNO NEO VISTA(ミズノネオビスタ)」。昨夏には後継モデルである「ミズノネオビスタ2」が登場。高いバウンス感と安定性を両立し、ランナーからの支持を集めることに成功した。
シリーズ最新作となる「ミズノネオビスタ3」はどのような進化を遂げたのだろうか。
 現在、ミズノのランニングシューズは、SPEED(スピード)、BOUNCE(バウンス)、CRUISE(クルーズ)、FLOAT(フロート)という4つのカテゴリーに分けられている。SPEEDは記録を狙う速さ、BOUNCEは弾むようなクッショニング、CRUISEは安定感のあるクッショニング、FLOATは柔らかなクッショニングを提供するもの。
「ミズノネオビスタ」は、BOUNCEカテゴリーを代表するシューズとなる。エネルギッシュな推進力と、テクニカルでシンプルなデザインが特徴で、2024年の初登場以降、ミズノのランニングシューズの入り口としても多くのランナーに支持されているそうだ。
 そして、シリーズ最新作「ミズノネオビスタ3」は、よりパワフルで、扱いやすく、安定性のあるシューズへとアップデートされたという。どんなテクノロジーが新たに採用されたのか、詳しく見ていきたい。
「ミズノネオビスタ3」24,200円(税込)。重量は約265g(片足27.0cm)。6月19日発売

MIZUNO ENERZY NXT(超臨界材料)の体積が約12%アップ

「ミズノネオビスタ3」のミッドソールには、MIZUNO ENERZY NXT(ミズノエナジーネクスト)という素材が採用されている。前作同様、名称は同じながらトップとボトムで組成が異なっている。トップミッドソールに使われているのは、超臨界発泡技術を用いたTPU(熱可塑性ポリウレタン)ベースの素材で、ボトムミッドソールには、EVAをベースとした素材が採用されている。
 TPUは硬く、重たいという特性があるものだが、ミズノ独自の製法のフィルターを通すことで、TPUでありながらも柔らかく、軽い仕上がりとなっている。そのうえでTPUが持っているしなり剛性、反発力といった特徴が確保されている。
 「スタックハイト(ソールの厚さ)は、前作と変わらず踵部が44.5mm、前足部が36.5mmなのですが、トップミッドソールに採用している超臨界発泡技術を用いたMIZUNO ENERZY NXTの体積を前作から約12%増量(ボトムの素材は約6%減少)しました。特に中足部から前足部にかけて体積がアップしたことで、より反発性が高まっています。
また、名称の変更はありませんが、材料自体もアップデートしており、前作のトップミッドソールに採用されていたものよりも反発性、軽量性が向上しています」と、ミズノ株式会社 グローバルフットウエアプロダクト本部 デザイン・開発ソーシング部の岡本英也さん。
トップミッドソール(ピンクで囲まれている部分)に超臨界発泡技術を用いたMIZUNO ENERZY NXTを採用

3D形状のグラフファイバー強化プレートを搭載

この超臨界発泡技術を用いたMIZUNO ENERZY NXTを最大限に活かすために搭載されたのが、新形状のプレートだ。
 「グラスファイバー入りのナイロンプレートになります。カーボンよりも柔らかく、足を回す、転がすためというよりは、安定性を出す、圧力分散させるために搭載しているものになります。
特徴的なのがその構造で、中央が上側を通り、両端が下側を通る形になっています。両サイドが下を通ることでトップミッドソールの体積を増やすことができ、その結果、反発性を高めながら安定性を確保することが可能となりました」
3D形状のグラスファイバー強化プレート
アウトソールのラバーの配置、形状も見直された。ラバーは、より細かく深い溝形状となり、グリップ力が向上。前作以上に安定した足運びが行えるようになっている。
また、排水機能も高まっており、ぬれた路面に対するグリップ力、安心感も増している。そして、アッパーにもアップデートが施されている。
 「今作は踵の部分にスポンジを搭載することで足に吸い付くようなフィット感を実現しています。アッパーのフィッティングが向上したことで、エネルギーロスも抑えられていると思います」
左が前作、右が今作のアウトソール

特許技術のSMOOTH SPEED ASSISTを引き続き搭載

前作同様、ミズノ独自のソール構造、SMOOTH SPEED ASSIST(スムーズスピードアシスト)も搭載されている。SMOOTH SPEED ASSISTは、カーブした前足部、拡張された中足部、カットされた踵部が三位一体となり、走行時の足関節の最適な角度維持をサポート。ふくらはぎ周辺の筋肉にかかる負担を軽減し、スムーズなミッドフット走法をアシストすることで、効率的なランニングをサポートするテクノロジーだ。
ミズノ独自のソール構造、SMOOTH SPEED ASSIST
今作のメインターゲットとなるのは、フルマラソンを4時間前後で走るランナーだ。サブ4を目指すランナーのレース用、スピードトレーニング用、ジョグ用を一足でまかなえる高機能シューズとなっている。
シューズの発表会には法政大学の選手たちが登壇していたが、もちろんエリートランナーのトレーニング用シューズにも適している。彼らは、1キロ3分半程度のペースで走る練習にも「ミズノネオビスタ3」を活用しているそうだ。
「ミズノネオビスタ3」のスケッチ。シンプルなデザインも魅力の一つ

前作よりも安定感が増し、走りやすくなった印象

足を入れると、足首周辺のフィッティングの向上と、踵部のクッションが感じられる。3D形状のプレートと、アウトソールパターンの見直しの効果が大きいと思うのだが、特に蹴り出し時の安定感が増した印象を受けた。
踵部44.5mmとかなり厚底の部類のシューズだが、ブレ感がなくスムーズに足を運んでいける。確かに扱いやすく、ライド感は快適。前作以上に多くのランナーに支持されるのではないだろうか。
推進力がありながら安定性も十分

PROFILE

岡本英也(おかもと ひでや)

ミズノ株式会社 グローバルフットウエアプロダクト本部 デザイン・開発ソーシング部

Text by Fumihito Kouzu

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